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  1. 神石高原町議会 2021-03-12
    03月12日-03号


    取得元: 神石高原町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-01
    令和 3年第 2回 3月定例会       令和3年第2回神石高原町議会定例議会会議録(第3号)1. 招集年月日 令和3年3月12日1. 招集の場所 神石高原町議会議場1. 開   議 3月12日 午前10時00分宣告(第3日)1. 応招 議員  1番 柏 床 由 夫         2番 小 川 善 久          3番 林   憲 志         4番 横 山 素 子          5番 久保田 龍 泉         6番 小 川 清 治          7番 木野山 孝 志         8番 藤 田 晃 己          9番 寄 定 秀 幸        10番 橋 本 輝 久1. 不応招議員  な   し1. 出席 議員  応招議員に同じ1. 欠席 議員  な   し1. 地方自治法第121条第1項の規定により説明のため出席した者の職氏名   町長      入 江 嘉 則     副町長     森 重 純 也   教育長     馬屋原 健 治     会計管理者   瀬 尾 明 彦   総務課長    瀬 尾 浩 康     政策企画課長  岡 崎   謙   まちづくり推進課長           住民課長    谷 本 千 代           矢 川 利 幸   保健福祉課長  松 井 和 寛     子育て応援課長 赤 木 まゆみ   環境衛生課長補佐森 山 郁 夫     産業課長    豊 田 達 哉   建設課長    高 石 徹 朗     教育課長    砂 田 香代子1. 本会議に職務のため出席した者の職氏名   事務局長    国 重 修 示     書記      平 田 美 穂   書記      吉 原 敬 之1. 議事日程   内容は別紙日程書のとおり            午前10時00分 開議 ○議長(橋本) 皆さん,おはようございます。 ただいまの出席議員は10名であります。定足数に達しておりますので,これより令和3年第2回神石高原町議会定例会を再開します。 直ちに本日の会議を開きます。(説明員を報告) 本日の議事日程は,お手元に配付したとおりであります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(橋本) 日程第1,昨日に引き続き一般質問を行います。 ◆7番(木野山) それでは,皆さんおはようございます。 今日の1番バッターということで頑張ってみたいと思います。よろしくお願いをいたします。 それでは,私は,今回令和3年度の町長施政方針におけるまちづくり構想についてという1点のみご質問をさせていただきます。 世界的に蔓延するコロナ禍に対する対策を最優先に取り組まざるを得ない状況の中で,まちづくり構想において,本町の未来を創造するためにやるべき施策として,1,協働のまちづくりスピード感を持って進めること,二つ目に新技術の活用において先進地になるくらいの取組を構築していくことと二つの取組を掲げられ,その推進のために役場組織を改編し,未来創造課を新設するとあります。 以下,お伺いをいたします。 一つ,協働のまちづくりスピード感を持って進めるということはどういう意味なのか。それから,協働のまちづくりにおいて現在どのような課題があるというふうに捉えておられるのか。それから2番目に,新技術の活用において,本町におけるDX,デジタルトランスフォーメーションの内容とその推進計画をお伺いをいたします。また,国にデジタル庁というのが設置されるということで具体的な対応が必要になるというふうに思いますが,本町のまちづくりのこのデジタルの活用においてどのような利点があるのかなということも併せてお伺いをいたします。 また,安心,幸せ,さらなる挑戦というものを念頭に編成をされました三つの最重要施策と3点の重点的事項という項目の中で,以下3点ほどお伺いをいたします。 一つ,持続可能な農林業,商工業の振興において,協議会を設置し,具体策を検討するということですが,新しく設置をされる協議会について具体的な構想があればお聞きをしたいと思います。また2番目に,国が新しく事業化をいたしました特定事業組合について,町内でどのように取り組めるのかしっかり検討するということですけども,これは人材不足に向けての人材派遣事業への取組と思います。本町のような零細企業の多い産業構造の中で果たしてこれがなじむのか,考えをお伺いをいたします。三つ目に,8つの挑戦のさらなる進化という項目の中で,今年度中に将来を見据えた観光振興計画を策定するというふうにありますけど,具体的にどのように取り組まれるか。 以上,大きく分けて2点,細かく分けて五つお伺いをいたします。よろしくお願いいたします。 ◎町長(入江) おはようございます。 一般質問2日目でございます。今日もできるだけ分かりやすい答弁を心がけてまいりますので,よろしくお願いいたします。 初めに,本町の未来を創造するためにやるべき施策の中の協働のまちづくりについてのご質問ですけれども,人口減少社会の到来や,地方交付税をはじめとした歳入の減少に伴い,今までのような行政スタイルから違うスタイルをつくらざるを得ないのがこれからの自治体経営の在り方ではないかというふうに思っております。何より重要なのは,これからの時代は,行政に依存するというより行政に依存できなくなる,そういった時代が来たということでございます。皆さんが住む地域を豊かなまま保っていこうと思うとき,皆さんのまちづくりへの参画がとても重要になるということでございます。 戦後,右肩上がり経済成長の中で,行政は地域の相互扶助の力をある意味奪ってしまったのではないでしょうか。協働によるまちづくりとは,住民自治団体自治の補完関係の再構築であると考えています。行政が担ってきた仕事を解体しながら本来やるべき主体にお返しし,次の社会に引き渡していく,引き継いでいく,こういった仕組みをつくることがこれからの行政の役割であり,行政責任だと思っています。 協働によるまちづくりを推進する中で,今まで行政がやってきたことを住民に押しつけるのかとよく批判の声を聞くことがございます。しかし,今,日本は,少子化,高齢化と人口減少社会という歴史的大転換期の中にいます。特に,合併特例法が定める10年間を過ぎ,段階的に財源が縮小していく行政の中で,人口,労働力,人材,財政等多くの課題を協働という考え方で克服していきたいというふうに考えております。 次に,新技術の活用ですけれども,少子化,高齢化による労働力不足が大きな問題,課題になっているところです。デジタル技術を活用すれば,例えば医師が情報通信機器を用いて専門的医療の診察ができる遠隔医療や,自動運転の実現により労働力不足が解消されるなど,中山間地域の課題が克服できると考えております。 今月23日には,内閣府や経済産業省からも職員にお越しいただき,ドローンの実証実験も計画をしているところです。町としては,このような新技術が実験されるような環境づくり,また法整備,民間企業と連携する取組を一層進めてまいりたいと考えております。 3点の重点的事項についてですけれども,初めに持続可能な農林業,商工業の振興において,協議会の設置についてですけれども,本協議会については農業に関して専門的な活動をされている農業委員会や土地改良区,集落法人連絡協議会農業公社等で事前にしっかり議論を行い,現状の把握等も行いながら,どういった組織にしたらいいのか,そういった組織づくりを考えたいというふうに思っております。また,協議会としては,町内の優良農地の維持管理,なりわいとしての農業の在り方,農業公社や法人等の組織の検討,基盤整備等も含めた土地利用の検討を,そういったものを協議をしていく予定でございます。 課題は大きく,一朝一夕で解決できるものではありませんし,一つの方法で全て解決できるものでもないというふうに思っております。当面は,モデル的に地域や集落を限定した取組になるかもしれませんし,試行錯誤をしながらの対応になるかもしれません。しかしながら,時間を要してもまずは協議会においてしっかり議論をいただき,町の農業振興に対する将来に向けた方向性を検討していきたいというふうに考えております。 次に,特定事業組合についてですけれども,人口急減地域においては人材の確保が非常に難しく,事業の継続をも危ぶむ状況がございます。このような地域での企業は,どこも人材確保に苦慮しておられ,季節的に人材が不足する業界ではなおさらのことだと思います。そこで,特定事業組合を多くの企業が一緒になって設立をし,求人を行い,人材を確保しシェアしていく,シェアし合う。求人に応じた者は,通年雇用で職が安定するということがあって就職しやすいという面があります。本事業は,こうした利点が考えられます。本町のように過疎化が急速に進む地域では,この特定事業組合制度を活用していくことは大いに意義があるというふうに考えております。 3番目の観光振興計画の策定ですけれども,現在本町の長期総合計画の中で,観光振興の将来目標に,町内外から観光客が絶えず訪れる町を掲げています。今後の方向性としては,豊富な地域資源の活用,農業体験型観光の振興,滞在型,宿泊型ツアーの実施,観光商品プロモーション活動の展開としています。しかしながら,ビジョンや観光振興戦略基本方針を定めた,観光振興に特化した個別計画がございません。今後の観光振興を図るためには,観光現場,観光を専門とする公的機関である神石高原観光協会,行政等の多様な関係者,主体が連携する実行体制を構築し,ビジョンや基本方針を明確化し,共有化することが重要だというふうに考えております。観光は,地域経済活性化の推進力で,観光振興の取組は地方創生に関わる重要なテーマだと考えております。具体的な取組については,計画策定の中で検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆7番(木野山) 丁寧なご説明,ありがとうございました。 これからの自治体経営の在り方というものを考えるときには,協働のまちづくりというものがどうしても進化をしていく必要があるなというふうに冒頭で考えたときに,まだほかにスマートシティー化とかスリム化などがあるじゃないかというふうに思ったときに,改めて町長の方針を読み返してみると,まちづくり未来創造課というのをつくって,まちづくりの推進と,それからデジタルの二つを未来の大きな柱に据えて新しい課をつくるんだというふうに言われておりまして,この二つのことでこれからの自治体経営の在り方というものを将来に向けて変えていくということなんかなというふうに理解をいたしました。そういった意味では,新しくまちづくり未来創造課の課長に就任される人は大変荷が重たいんだなと思った次第でございます。 そこで,その課の中において二つを行う一つの協働のまちづくりというものについて改めてお聞きをしてみたいなと思うんですけども,これは今核となってやっておる協働支援センターができてちょうど今年で5年過ぎたんですか,また新しい計画を立てるというふうなことでございますけども,この協働のまちづくりを形にした支援センターができる前,その前に,今からいうと8年前,そのときにパネルディスカッションというのがあったんです。今は協働支援センターになっていますが,昔の公民館の2階でパネルディスカッションというのがあって,町長さんとか商工会あるいは自治会,自治振興会,女性会,いろいろな方がおられてディスカッションをされて,そこの中で町長がどういう考えでまちづくりを進めるのかということについて述べておられるんです。改めて,原点に立ち返るということでご紹介をしてみます。牧野町長さんです,当時は。2期目。合併で,行政区として31の自治振興会を立ち上げましたと。これはいわゆる協働のまちづくりと言えますが,今までは行政の主導型で来ておると。合併して8年たち,平成24年度の当初目標にチェンジを上げました。これは住民も変化の気持ちを持ってほしいと思ったからで,今までは行政に住民サービスを任せるというのがみんなの気持ちだったけど,そうでなしにチェンジして,これからは住民主体だというふうに思ってほしいということだと思うんです。その理由としても,昨年対比の予算が4億円も減って,自主財源は10%をもう切っとるんだと。ほとんど依存財源で,交付税も合併して10年すると合併特例加算もなくなって約14億円も減になると。そういったことで,非常に行政も力がなくなってくる,行政側が。そういうことで,行政主導から住民自治への移行という意識改革をする必要がある。ですけども,その意識改革といっても行政からの押しつけでは駄目だと思っていると。住民の皆さんから要望を聞いている中から自然に移行していくことが望ましいことだ。 協働というのは,住民が主体となってほしいというふうなことで,大きな目標を上げられて今日が来ておるというふうに私は思っております。ですから,その一歩のところから8年過ぎて,協働支援センターもできて5年が過ぎて,今の住民主体行政スタイルが何ぼかできているんだろうというふうに思うんです。そのできているところの課題,それをどのように捉えられて,今の新しい,もう一つ踏み込もうと,協働のまちづくりをもう一つ推進しようと,進化させようと思われておるのか。最終的なとこら辺のその考えをまずひとつ町長にお聞きをしてみたいなと思うんです。 ◎町長(入江) 基本的に協働のまちづくりの考え方は,今までも何回も述べさせていただきましたけれども,住民主体というのはもちろんそうなんですけれども,住民がこんなことをやりたい,あんなこともやりたいというふうにもちろん考え,地域のことを思って考えられていることを行政と一緒に今までやってきたというところがあると思うんです。 今までというのはかなり遡って,要は日本の高度経済成長期,一般的に1955年から73年という僕が生まれた頃のことだと思いますけれども,その頃に,先ほど言いましたように,高度成長期で税金もどんどん入ってきて,役場も,役所もどんどん人を増やしてきて,どうするんだ,この税金をどうやって返していくんだと,町民にということで,こんなことをやったらどうですかということをどんどん町側から,行政側から提案しながらやってきた,そういった時代だった,できた時代だったんです。それが,ずっと人口も増えてきて,それから1990年から人口減,日本全体が減少していく。まさに経験したことのない時代をこれから私たちは生きていく,今も生きているわけですけれども,しかも増えていく8,000万人と減ってきた8,000万人では年齢構成が全く違いますから本当にこれからどういう時代になっていくのかというのは予期できない,予測できない状況ですけれども,明らかに厳しくなってくるというのはもう分かっているという中で,今まで行政と住民がいろんなことを行政がお金を出してやってきたことということを見直していかなければ自治体運営が成り立っていかないということを今までも訴えてきたというか,それで協働のまちづくりということを進めてきたところです。 はっきり分かりやすいのは,千葉県の松戸市にすぐやる課というのが1969年にできました。すぐやる課というか,すぐやる,何でもすぐやる課という課ができたんです。これをやったときの市長が松本清という市長で,今のマツモトキヨシ,ドラッグストアの創業者の方ですけれども,いわゆる民間の感覚で,これだけお金をもらってるんだからどんどんお返しをしなきゃいけないということで,高度成長期のときにすぐやる課,それを倣って何でもやる課とかそういう課がいろんな自治体にできたんですけれども,それは全く行政がどんどん受けてきます,何でも言ってください,行政がやりますよという時代だったんです。でも,それは,もう今は全くそういう時代じゃない。真逆の時代なんです。けれども,どんどんそうやって肥大してきた行政サービスをこれからどうやって維持していくのか。もう維持は基本的にはできないというふうに思っているんです,今までのようなことは。ですから,そこを住民の方々と話をしながら,何を切って,やめて,やめるか住民の人が担うのかというところをしっかり議論しなきゃいけないというベースが基本,協働支援センターで,今5年がたちました。そこを,これからスピード感を持ってもう少し踏み込んで行政との役割分担というところをしっかり考えていかなければ,今神石高原町の予算はいろんなハード事業とかありますからかなり膨らんでいますけれども,これからはそうではない時代がもう来るのは明らかです。ですから,そういったところをしっかり考えていこうというふうに今考えています。 未来創造課というのは,これから協働と新技術の活用というのは何回も言いますけれども,もう永遠のテーマです,神石高原町にとっては。ですから,今,例えば私が町長をやってる間だけとかということではなくて,将来ずっとそれは考えながら,研究しながら実行していかないと次の世代へ神石高原町は引き継げないというふうに考えているところです。 ◆7番(木野山) 私も,理論的にはよく分かるんです。その手法ですよね。どういうふうに取り組んでいくのかということで,具体的には今やってることを少しずつ変えていって,解体という言葉を使われて,これは改革ということでレボリューションですか,非常に強い言葉で,解体をしてしまってはいけない。少しずつ変えていくというふうに理解をしてもいいかも分からないですけども,行政が担ってきた仕事を解体して本来やるべき主体に戻すと。本来やるべき主体というのはここでは住民というふうに理解していいんでしょうか。 ◎町長(入江) そうです。今のこの議論の中では住民ということになります。でも,協働の相手というのは個人であったり,もちろん営利団体もありますし,非営利団体もありますから。そういうことです。 ◆7番(木野山) そういった意味では,住民側に幾らか行政が担った仕事を一緒にやっていくという,役割分担というふうな言葉がそこに出てくるんかなというふうに思います。 最初に取組を始めたときに,協働支援センターをどんな形にしようかといったときにパンフレット等ももらって,私もこんなのを作ってみたことがあるんですけど,その中では新しい円卓会議とかというようなものもつくって,自治振興会が一つの旧市町単位で,例えば私は三和のほうの高蓋自治振興会の一員ですから高蓋の自治振興会を含んだ三和の協働支援センターの一員というふうにはなるんだろうと思うんですけど,そこでいろんな取組をして,お金のほうも町から,支援センターのほうから自治会へ渡るような仕組みになって,形では住民主体というふうにはなって。毎月会合がありまして,支援センターの中で円卓会議をされると。自治会の班長会議というのが毎月17日にあるんですけど,そこの報告をされて,いろんな取組を班長さんのところへ報告をされると。私は顧問という立場でそこをのぞいとるんですけども,いろんな活動が出てきて,5年間こうこうしました,新しくどこの自治会はこんなことをしようります,こんな方針でしますということもそこで話し合われながら報告があって,高蓋の自治会はほいならこうしようかなというようなことが出てきょうるわけです。ですから,ある程度その目的が住民のほうへ,変わってきとるというふうに私は理解をしてるんです。 それをもう一つ進化させるという意味では,最初につくるときに,説明したときに,極端な話,もう時間がないんで行くんですけど,自治会,協働支援センターが新しい,NPO法人化をするんだ,自治振興会を,そこまで持っていって自治のまちづくりに携わってもらうようにする組織にしたいというふうなことを聞いたこともあるし,これは入江町長が課長のときに言われたんか,それを聞いて,そのことも含めて分からないなりに町民の方に,住民の方に私も説明した記憶があるんです。ですから,最終的にはそこら辺を目的にしておられるんかなと思ったり,行政視点から新しい公共へということで,当時の政府の円卓会議でも社会事業法人化というんですか,そういうのも提案されたり,いろいろありました。でも,最終的にはその辺のところを思っておられるんかなと思うんですが,そこだけ確認をしてみたいんですけど,どうでしょうか。 ◎町長(入江) NPO法人っていうのはそのときに申したかもしれませんけれども,それは今でも特にそれを否定するもんではないんですけれども,そういう一つの法人格を持つことによって,例えばいろんな団体とかいろんなところと契約をするのがしやすくなる,任意団体よりはということが一つと,非営利でございますから,NPO法人は非営利でありながら収益事業もできるわけです。ですから,一括交付金神石高原町から,町から協働支援センターに出てますけれども,そういったものを活用しながら収益事業もやってほしいなと。いろんなことを,観光とかいろんなことができると思うんです,その地域で。そういったことを進めてほしいなという意味で一つのNPO,そのときは多分一般社団法人とかなかったんだと思うんです。だから,そういう非営利団体,法人化すればいろんな民間との契約もしやすいのかなと。だから,そういう意味でNPOという例を出させていただいたところです。 ◆7番(木野山) 私も,分からんなりにそういう説明をした記憶があるんです。それを一遍に,焦って今の自治会のシステムをそういう民間の事業に全部形を変えてしまうと,NPO法人みたいな形にするという,私は分からんこともないし,それが最終的な形なんかなというふうにも頭では考えりゃあ分からんこともないんですけど,あまり焦っていってもいかんのかなというふうに思います。 そこで,また元に理論は戻るんですが,そのパネルディスカッションの中でまた町長が2遍発言されとって,中山間地域が生き残りをかけていくとするためにはどうするかといえば地域力の差というふうになると思うと。地域力ということは,住民がどれだけボランティア精神を発揮するかということ,地域の主体性がどこまで取れるかということも課題であると。まだ取りかかりだからそういう考えを持たれておったんです。ですから,その辺の意識改革というのも始めていきながら,住民がどんなことができるんかなということを改めて考えてもらえるようなことをこれから取り組んでいかれたらええんかなと。私もこれはあかんよと言うとるわけじゃないんですけど,あまりに焦ることはないんかなと思うんです。今,コロナ禍もあったり,いろんな世界情勢が変わってきまして,政府もお金を使うし,町のほうも財政が非常厳しく逼迫しておると。人口も減少しとるんで,行政側も非常に体力が弱っとるよと言われても,ほんなら町民がそれを,住民がそれを全部一緒にやるということで,役割分担の中でそれを担うといっても,町民側というか,住民,国民の側の民のほうも非常に今厳しいです。もう自分で生きていくのに精いっぱいで,どうしようかなというふうなことが現実にあるんで,どこまでできるかなということも含みながら,意識改革をしながら,ぼちぼち焦らずにこの分は取り組んでいただきたいなと思います。 まちづくり推進係になって,係,そこでの仕事かなと思いますけども,今,前に頼りにしよった参事さんもおってないですし,なかなか人材のところでみんながそれに取りかかるというのは難しいんで。ほんまのまちづくり推進課の今の仕事もその係が同じように引き継いでやっていく状況の中で,どんだけ今の町長の思いをみんなで役割分担をしながらできるか,可能性があるくらいの。なかなか難しいかなと思いますけども,頑張らないかんのかと思います。 最後に,そのパネルディスカッションの,これは倉内さんという人が最後に言っておられますが,行政側は長い目で中間支援施設というものをサポートしていきながらぼちぼちやっていくことが必要だと。1人で100歩より100人で1歩のほうがいいと思います。そのほうがハッピーになりますというので結んでおられるんですが,そういった形で,これはどうしてもやり遂げなくてはいけない部分でしょうけども,皆さんとやりながら,意識改革ということを重点的に思って少しずつ取り組んでいただければいいかなというふうに思います。 それでは,今の分のお考えも含めてまた町長にお聞きしますけども,時間もないんで,次のまちづくり推進課のもう一つの柱であります新技術の活用という部分に移らせていただきます。 これは12月に私も一般質問をしましたけども,スマートシティーあるいはスリム化した町,そういう分のスリム化も含めて取り組んでいくべきことなんかなというふうに思います。そこで,昨日の同僚議員の質問の中であらかた形は見えたんで,私がお聞きしたいのは新しく民間のほうからアドバイザーといいますか,派遣をされる派遣の方をお選びになったときに,まずどこから手をつけるのかなという部分で考えられて専門家の方の,医療の専門の人にアドバイスを受けて,その人の紹介で今の会社の新しい派遣の方を選んだというふうにお答えになりましたよね。ですから,いろいろ聞いた部分で,町がどこのところにまず最初に手をつけようと思ってこのアドバイザーというか,派遣の新しい専門家を呼ばれたのかなというところをまずひとつ最初に押さえておきたいんです。何遍も言うたけえ,昨日も言うたがのって言われるかもしれませんが,そこのところをもう一遍,そこだけ押さえて。 ◎町長(入江) その会社の方に来ていただいてやりたいことはたくさんあるんですけれども,昨日も申し上げましたけれども,当面は高齢者を優先した健康管理の仕組みづくり,それと遠隔医療,遠隔といっても医師同士の遠隔医療というところで,その方に来ていただいて,まず昨日言いました県のDXの繰越医療計画づくりの予算を繰り越していますからその取組を,ドローンとか教育とかいろいろありますけれども,そういったところを優先的に初めに進めていただきたいなと思っています。 ◆7番(木野山) そやから,細目に,こことここをやりたいなという部分があって呼ばれたのか。私が思ったんは,全体で行政の組織をスマート化というんですか,行政の中をデジタル化によって切り替えていって,それが裾の部分の実行部隊のほうで,いろいろ今のドローンとか医療の遠隔,そういうふうに入っていかれるのかなと思ったんです。ですから,そのことが目的なのか,それとももう一個上にあって,行政組織の中のいろんな改革,技術による改革を先にされて,それから枝的に下へ下ろされるのかなと思って。どういうふうに思われてるんかなと思ったのが一瞬気になったということで。 何でそんなことを言うかというたら,福山市がこのたびデジタル推進で民間の起用をするというのが,これが中国新聞に載っとったんで。それを見たら,CDOという最高デジタル責任者という方を,補佐官を民間から起用することを決められて,そこで全体のデジタル化をするためにはどうするかという大きな総枠にその人が関わられて,ほんである部分の,福山市は七つぐらいの分野があって,医療とか福祉,介護あるいは防災,安全,教育といろいろ分野があって,その分野ごとに今度はそのデジタル化を進めるためにはそれの補佐官みたいなのも雇われて,雇われるというか,派遣していただいて,一緒になってそれに取り組むというふうな枝的な段取りができとるんです。ですから,その辺のところをデジタル推進室というところでやられるんですか。そういうトータル的な仕組みをまず考えるということなんでしょうか。もう最初からすぐ細目のここへ,ここへって細かく入っていくんかなと思って。そこら辺の考えは統一しとかんといかんなと思うんですけど,どうなるんでしょう。 ◎町長(入江) 福山市は,CDOの人を採用して市全体での取組を検討するというか,各そこのセクションごとで協議をされていくんだと思いますけれども,うちの場合,そんなに時間的な余裕もありませんし,人的支援があるわけではないので。もう明らかに課題として取り組めることというのは分かっていますから,例えば全体については,調整会議で配ったんか。何かいっぱいDXでできるという,昨日横山議員さんの,ああいうことは,全国共通でこんなことができますというのはもうほぼ分かってるんです。それを地域にどういう形で落とし込んで実装していくかというところが問題だと思ってるんです。 先ほど言いました繰り越した事業の計画づくりの中で,一応全体の提議はするかもしれませんけれども,具体的に今の健康とか遠隔医療とか物流とか,これは本当に神石高原町で課題となってる高齢者の見守りをどうしていくのかとか,小児科がないじゃないかとかそういったところを,そういう課題を直接,それで全て解決するとは思いませんけれども,解決できることはもう計画をしていく,実行していくほうが早いですからそこを進めていきたい。来られる方はもちろん全体で知見がありますから,それは,いろんな全体のDX化というのはアドバイスをもちろんもらって進めていきたいと思っています。 ◆7番(木野山) 大体イメージが分かりました。そういうことなんかなと思っています。そうすると,そこに踏み込んでいくときには専門家1人がおられて,町の職員さんもそこで勉強しながら一つ一つ事業をつくっていかないといけないですから,そうするとなかなかここも簡単なようで,全体を見ないで部分的にやっていくというのはなかなか厳しいところが出てくるんかなと思うのは思います。全体の組織はどう考えるかというところから細目に入っていただきたいなというのが私の思いなんですけど。 それで,時間もないんで次に行くんですけども,国もデジタル庁を9月にはつくって,国全体をデジタル化で技術の革命を行うというふうなことを目的にされているDX推進計画というのがもう既に12月に発表されて,5年先にどうしようかというふうなひな形ができておりました。そうすると,本町も,その国の方針に従ってでもまだデジタル化を組織的に進めていかなくてはいけないという状況が出てくると思うんです。今言う部分的な医療の分野とかこの分野とかというだけでなしに,国の要請によってどうしても変えていかなくてはいけない部分も出てくる。そうすると,今,私,頭の中で考えると,そういうことをする中で国からの補助金の要項とかそういう部分を検討していくと,国の要請を聞かないと,国の言われるようにデジタル化というのを組織的に進めていかないと前に行かなくなる可能性もあるんか,途中で国の方針に従って少しずつ改革をしていくようなほうへデジタル化のやり方が変わっていかざるを得なくなる可能性もなきにしもあらずかなというふうに思うんで,その辺の心配もあるんです。ほんで,今住民課でマイナンバーカード,今20%ぐらいの,今住民課でマイナンバーカードを皆さんに推進しとるんですけども,これも一つの国の大きな方針のまず第一歩目です,これは。そこら辺に組み込まれて本町もそれをやっていかざるを得ない。 それと,周りの各市町,ほかの県とか市町と同じシステムにして国の言うように動けるようなシステム化,デジタル化というのを進めていく必要も出てくるんで,うちだけでやることでは済まなくなってくる。よその自治体とも共同でやっていくというふうなことを国のほうは推進の計画の中に入れておりますから,そこら辺との対応も含めてこれをやっていく必要があるんです。そこらを,今の取組が非常に大きいところに入ってくるんかなと思うんです。そうすると,組織の中も,そういういろんなITとかデジタル化の中の組織的なもんも変えていくと。コンピューターのソフトも,恐らく事務ソフトも変えていく必要があると思うんですけど,そういうふうな展開になるんかなということを危惧というんじゃないけど,そういうふうになるんかなというふうに思うんです。そこらの対応というのを町長はどう考えておられるんかなと思うんです。新しい人材を入れてデジタル推進室もできるんだけど,ただそこの推進課の中のデジタル推進室というとこだけでそれがいけるんかなと思います。どうでしょうか。 ◎町長(入江) もちろん,デジタル推進室だけでデジタルのことをやるということではなくて,先ほど言いました健康管理であれば保健福祉課がありますし,物流の関係であればいろんなところがあると思うんです。だから,そういうところで協議をしながら進めていきます。国が進めるデジタル化,特に今のマイナンバーカードとかですけれども,マイナンバーカードも一つのツールなんです。手段なので,あれを使って何をやるかなんです。それを,例えばじゃあ神石高原町だけ先に免許証で使えるようにしましょうとかということはできませんから,それは国の指示というか,国の方針に従って推進をしていくことなんです。保険証にするとか,今ありますよね。だから,それは別にデジタル推進室でなくてもできるんです,そういうのがなくても。もうそれは,今でもマイナンバーカード,役場に来てもらったら指導っていうか,教えてあげてつくることはできますし,スマホで自分でつくることもできますけれども,そういうことで,それが別になくてもできるんです。だから,今のマイナンバーカードを使って町独自のことをするんであれば国の方針を考えていかないと,勝手にやってもいけませんから,それはもちろん国の方針に従ってやります。それは町全体で,行政全体で国の方針というのはちゃんと考えてそれの指示に従ってやりますけれども,国が例えば細かいところで,ああせえ,こうせえと言うことはないんじゃないかなと思います。こういう可能性はありますよという,ああいう資料は出されますけれども,それに対して地域や住民たちの課題としてどういう利用の仕方があるかとか,どうDXを進められるかということを,それに対して補助金が出てくるみたいなイメージを私は持ってるんで。 今,国との連携とか県との連携というのはデジタル推進室が中心になってやりますけれども,町全体でそれは進めていきたいと思っています。 ◆7番(木野山) イメージ的にそのように捉えておられるなら私もそれで,進め方はそんなに,ビジョンを町長自らが持ちながらやっておられるんで心配することもないんかなというふうにも思いましたが,いろんな箇所がいっぱいあって,資料を見たりしようると頭がこんがらがってくるんです。どれとどれをやってどうなんかなと思ってこんがらがるんですけど,国の方針は国の方針に従って,うちのシステムを切り替えていくという必要もあろうと思うんです。新しくドローンのやり方とか,細目に当たっての,うちのほんまに弱いところをデジタル技術でカバーしていこうとすると,それでまた財政的なソフトの組替えとかそういうことも一つそこは別の分野で必要になってくると思うんです。 いろんなことを考えると,今やっていく中では財政が非常に厳しくて,まちづくりをする中で,財政が厳しい中でまたそういうソフトにお金をかける必要が,事務経費とかをかけていく必要がある。課長が,さっきでもここなんかの説明で2億円ぐらいかかるということですか,電子カルテだけでも。ですから,いろんなところで組み替えていこうとすると,もう何億円というまた先行投資をせにゃあいけんようになるんかなというふうにも思うんです。そうすると,財政のところも,財政計画もやっていきながらそれも必要かなと思うんですが,そこら辺のところの裏づけというか,そういうのは考えておられますよね。そこを確認しておきます。 ◎町長(入江) もちろん,国の方針に従って今クラウド化を進めていますからそれによってシステムが変わったりというのはあると思いますけれども,それは国の方針でやることなので,間に県が入ると思いますけれども,それは仕方ないと思うんです。例えば,今のHMネットの関係とかというのは,今DXでそういった遠隔医療を取り組む中で例えば独自にアプリケーションを作成するとか,そんな大きなお金をかけてということはないので。HMネットをごっそり神石だけ変えるとかということは全く考えられませんから,それはそれを活用してやる。ほかに活用してやられてるんですから,もう既に。うちがどうかなというところがあるんですけど,今現状は,そういうところはもちろん踏まえて考えてやりたいと思います。 ◆7番(木野山) ひとつよろしくお願いをいたします。自治体通信等を見ると,いろんな民間の大きい企業がソフトをいっぱい組んで,ラインを利用したいろんなやり方とかというて事例を五つも六つも挙げて,よその町はこんなことをしとりますよというような宣伝をしとるじゃないですか。だから,そんなんもひとつつまみ食いをするのもいいかも分からんし,神戸がやっとるようにマイクロソフトのクラウドの部分で,ちょっと前にお話をしましたけども,職員同士で新しいソフトを開発をして自分のところの町に合うような仕組みにつくり替えると。コロナ対策なんかでもそうやってかなりやったという実績があるというふうに書いてありましたから,読んでみると,そういうようなことも含めて研究をされるのもええんかなと思います。しっかりそこは期待をしております。スマートシティーができればええかなというふうに思います。 次に,持続可能な農林業,商工業振興における協議会の設置というところでございますけども,この協議会の目的はしっかり書いてあるから,これからの本町の農業をどうしようかなという部分でございますから,それはそれで目的地がしっかりしてるんでいいと思うんですけども,ここの協議会をつくるに当たって私が思うには,ここに書いてあるんは,農業委員会や土地改良区,集落法人連絡協議会,農業公社などとしっかり議論を行いというふうなことで,農業のほんまに専門の人で,それぞれの分野でいろいろ考え方を持ってそれを構築された人ばかりが集まって協議をして,今後の本町の未来をもう一遍考えてみるということなんですけども,お山の大将ばかりがやって,その専門のとこばかりでやりょうると,結論的なもんは,何となくこの評議会の結論が見えるような気もせんでもない。見えるような,こんなんかなと。ですから,そこんところには,僕らは農業をあまりしてなくてよう分からないんですけども,分からないというようなほかの分野の方で,農業分野以外の人の知識というんか,そういうことなんもお聞きをして新しい視点で農業というのを捉えてみるということも必要かなと思うんです。ですから,協議会をつくられる場合には,そういった新しい目というんですか,素人の意見というんですか,そういうのも生かせるような組織にしていかれたほうがいいんかなと思うんですけど,そこら辺はどう思われます。
    ◎町長(入江) 答弁申し上げました,農業委員会や土地改良区,集落法人とか農業公社で事前にこの協議会を,最終的に協議会をつくるんですけれども,どういうメンバーでその協議会をつくるかということを事前に今のそのメンバーで考えてやろうということなんです,それが協議会になるということではなく。私が今考えているのは,もちろんJAも入ってもらわなきゃいけませんけれども,出口戦略をしっかりしなきゃいけませんから。民間企業ももちろんそうです。商工会も入ってもらう。そういったいろんな団体,議員が言われるように,農業関係だけでなくいろんな視点で判断できる,検討できるような人材をその構成員としていきたいなというふうに思っています。それを今の4者か5者,町も入って5者で考えていくということです。 ◆7番(木野山) 分かりました。そのようにひとつお願いしたいと思います。 1点気になるんですけど,基盤整備も含めた土地利用の検討というふうに書いてありますんで,そこの中で基盤整備をもう一遍やり替えようよと,ここはこうしようよと,この土地をもう少し広くしようよとかそういうなんが出ればそこへまた投資をするという考えもおありなんでしょうか。そこも確認したいと思います。 ◎町長(入江) どういった形で利用するかということを考えてそこに投資をしていくわけですから,その改修は,国,県,町の補助金というところがないにしても将来的にそういった利益が上がってくるような農業を考えた上で基盤整備をしますし,中間管理機構の事業とかを活用すれば負担が少なくて済むということもありますから。今,階見でトマト団地をやってますよね。ああいうイメージを考えています。 ◆7番(木野山) 分かりました。 それでは次に,ここに言われておりますまちづくり事業組合,特定事業組合ですか,これのことは,商工会の役員会をしたときに入江町長さんの,再選の入江町長に聞くという中国新聞の切り抜きを持ってきて,町長さんの方針で特定事業組合制度の導入をお手伝いをしてくれと言われようるというふうなことが商工会でも話がありました。質問にも書きましたように,零細企業の多い本町でこれがうまく機能するんかなと思ったんですけど,よう考えりゃあこれは大変面白い取組じゃなと,仕組みが。これが単なる人材派遣だけに限ると人間の行き帰りで,仕事が年中あるような形をして就労してもらうというだけで見るとそんだけのもんなんですけど,この事業組合というのはそこの参加法人,参加企業,参加者を広く集めることによってこれは一つの活性化というふうなもんにつながっていくんかなと思うんです,事業組合そのもんが事業をしていくと。ですから,これは面白いなと思ったんです。そうすると,国のほうのこれは制度でも事業組合というのができとって,いろんな法的な規制みたいなのもいっぱいあって,人材派遣業とか労働基準法とかそういうのも全部クリアしなくてはいけないということもあったり,いろいろあって,そこのところが我が本町でできるんかなというのがあるんです。メンバーは第三セクターも可能なんでしょう。第三セクターも入ってもよいし,普通の民間の企業も入っていいし,農業をされとる法人の人が入ってもいいし,いろんな人がメンバーにはなれて,そのメンバーの中で人材を派遣し合うということなんよね。ですから,非常に面白いなと思うんです。 一番のガンというか,これは発言を間違えましたけど,一番の問題点はそこの中に書いてあって,読んでみたら,参加企業の資格の中に,資産から負債を引いた資本が1千万円以上ずつ要るとかというふうなことがここに書いてある。これは,ほんまにそういうこともクリアせないけんということになると厳しいんかなということもあるんです。そんなんはどんなんでしょうか。そこをお聞きしといてみたいと。 ◎政策企画課長(岡崎) 木野山議員が言われました特定事業組合の組合員,協同組合の組合員になる者について,資本の制限というのは私が今知る限りではないというふうに思っているんですけれども,そこについては正式に国にも問合せをさせていただいて,また回答させていただきます。 ◆7番(木野山) 労働基準法の中の基準の中で,参加企業の事業所が2千万円以上というのが普通なんです,聞くところによると,その事業も。だけど,小型派遣業とかというふうになってくると,10人以下である中小企業事業主の財政基礎というのは基準資産額が1千万円以上とかというのが書いてあるんです。ですから,そこらのところがどうなんかなと思って気になったんですけど,できれば担当課のところでしっかり指導をして,これは前に進めていく方向性を持って,単なる,最初に言うたように人材ということだけに限らないで,まちづくりの大きい枠の中で考えていただければいいなというふうに思います。5分しかないんですが,一言そこを,できるかできないのかというか,構想を。 ◎町長(入江) 今ちょっと聞くと人材派遣業の適用外ということなので,できると思います。いろんな企業に関わってもらえることで,そこに派遣された,派遣というか,その人材がつなぎ役にもなりますし,その企業同士で町内のいろんな出会いとか話ができる機会が増えますので,非常にいい取組だと思います。しっかり進めていきたいと思います。 ◆7番(木野山) それでは,あと4分なんで。 観光のことですけども,観光協会が今まで観光を担ってもう16年たちますけども,観光については特化して一生懸命公的な役割を果たしておられるわけです,観光協会は。ご存じのように,観光協会の事務局長は今まで,今4人目です。ずっと替わられて4人目になっとるし,事務局もずっと言ったら最初はスコラじゃったですけど,くるくる変わって今182ステーションにおりますが,それでも5遍変わっております,場所を。そんな形で,事業展開をしながら課題があるたびに少しずつ少しずつ大きくなって,いろんなことに取り組んでおられるんです。そこの観光協会のやっておられることをもう一つ前に進めるということなんですか,個別の基本方針がないというようなことなんで,それと町の基本方針とが一緒になってという意味なんでしょうけど,これを定める理由はあると言えばあるんでしょうけど,どんな形の基本方針にされるんかなというのが一つあるんです。簡単に説明を。 ◎町長(入江) 観光協会には,非常に神石高原町の観光行政を担っていただいてて感謝してるんですけども,町全体で,町のイメージとしてどういうふうに観光を進めていくのか,何を資源としてどういうテーマで進めていくかということを決める,そういった計画にしたいと思っています。 ◆7番(木野山) そういうことなんで。観光というたら,観光はよそから来てもらうわけですから,観光の基になる観光資源というのが一番大事であろうと思います。観光資源をどのように充実させてどのように捉えていくかということが一番大事です。私が思うのは,目標を立てた個別計画の中にも,観光の資源は一個一個のスコラとかだ,ここのヒコーキ・タワーだ何だというんではなしに町全体が一つの観光資源だなという捉まえ方をしていただいて,町民,住民それぞれは一つの観光資源なんだよというふうな根底を持ちながら大きな計画を立てていただきたいなと思うんです。今まで言われてきた町の在り方そのもの,観光を含めて全体,総合的にコーディネートしていくということが大事なのかなと私は思いました。町の,大きなことを言えば歴史なんかについても掘り起こしていただいて,この高原町というのはこういう歴史を持っているんだよと,前にも言いましたけど,鉄が神石にはたくさん出とって,その鉄のルートがありますよというふうな歴史もあるわけです。そういうことも含めて紹介をしながらやっていただきたいなというふうに思います。そういったことは今さらですけども,最終的には総合的な連携で,皆さんがそろって住民全体でこの町をどうするかということを考えていく。まさに1人の100歩よりも100人の1歩という部分を思い返していただいて,そのようにひとつ町政を進めていただきたいなというふうに思います。もう時間もないんで,一言だけお聞きをして終わりたいと思います。 ◎町長(入江) いろいろな提案をありがとうございます。観光については,まさに歴史も長い神石高原町ですし,希少動物とか生物もありますから,そういったものを全部含めて観光資源と捉えて計画をつくっていきたいというふうに思います。1人の100歩よりも100人の1歩,1人の100歩も大切なんですけれども,両方しっかり取り組んでいきたいと思います。 ◆7番(木野山) ありがとうございました。それじゃあ,これで質問を終わります。 ○議長(橋本) 以上で木野山議員の一般質問を終了します。 ○議長(橋本) ここで休憩とします。 再開は11時15分とします。(午前11時01分) ○議長(橋本) 再開します。(午前11時15分) ◆6番(小川清) 一般質問をさせていただきます。町長の令和3年度施政方針の中から5項目にわたって質問をさせていただきます。 まず最初に,平成30年7月災害の復旧状況についてお伺いをいたします。令和3年度の予算へ向けて繰越事業となるようでございます。最終年度となると思いますが,完全復旧と復興の見込みということでお伺いしたいと思います。 先般,予算説明の中でも資料を頂いております。進捗状況等の頂いた資料によると,全体の20.2%が繰り越されるというようにお伺いをいたしております。農道が12件,水路が44件,畑が7件,田んぼが45件,河川が44件,ため池1件,町道48件,全体では212件と伺いまして,今までに30年度,そして令和元年度では14.9%,それから令和2年度で15.6%,3年度で当初言いました20.2%が残ということで,繰越事業で復旧を行うというふうにお伺いをいたしております。今年は新たにストップしていた改良事業等も再開ということで,事業量も,改良事業の事業も出てくるというふうに思われます。令和3年度で完全復旧できるのかどうか,復興の見込みはいかがでしょうか。お伺いをいたします。 ◎町長(入江) 小川議員のご質問に答弁申し上げます。 平成30年7月豪雨災害の復旧見込みですけれども,現在の復旧状況は,国庫補助事業を活用してますけれども,その対象になっている事業件数で2月末現在において60%が完成ということでございます。本年度から来年度に向けての予算の繰越しによって,令和3年度において全地区完成を目指して取り組みます。建設業の業者の方に鋭意努力をしていただいているところです。 以上です。 ◆6番(小川清) お答えいただきました。業者の方に完成を目指して鋭意努力していただいておるということでございます。ぜひとも今年度,被災を受けられた方,また農地等もございますので,生活道もございます。ぜひ完成をさせていただきたいと思います。データで見ると,先ほど言いましたが,昨年が15.6%,一昨年が14.9%の事業量でございました。3年度が20.2%残っております。単純に見ると,かなり厳しいのかなということが予想されます。ぜひとも業者共々,完了に向けて努力をいただきたいというふうに思います。 次に行きます。 新しい町の幕開けとなるスローガンという大きい題にしておりますが,今年9月には新庁舎が落成をいたします。来年には,新町立病院が完成の予定でございます。新しい幕開けを迎えるに当たり,町長の思い,スローガンをお伺いをいたします。 ◎町長(入江) 新しい町の幕開けとなるスローガンについてですけれども,入江町政2期目のスローガンとしましては,施政方針でも申し上げましたけれども,安心,幸せ,さらなる挑戦だというふうに自分では思っています。そして,将来の神石高原町を見たときに,まちづくりを進める基盤,ベースになるものが協働と新技術,DXの推進というふうに考えているところです。 ◆6番(小川清) 新しい幕開けということで,スローガンに安心,幸せ,さらなる挑戦ということで,まちづくりを進めるに当たっては協働と新技術,DXと考えておられるようです。 先日,今日と同僚議員の質問の中でも出てまいりました。また,後でも項目の中でお伺いをしたいと思いますが,新庁舎は新しくなってくるわけですが,今年度組織の一部再編もございます。その中で,支所機能について新しい年度に変わることがあるんですか。今までどおりの体制で行われるんでしょうか。お伺いいたします。 ◎町長(入江) 機能的には,変えることは今計画はしておりません。 ◆6番(小川清) 確認でお伺いしたんですが,支所機能について別段なかったもんですから,何かお考えがあるのかなということでお伺いをいたしました。 それでは,次に行きます。 高齢者社会への取組ということでお伺いをいたします。 高齢化率が2月末では,油木地区が52%,神石地区が54%,豊松地区も同じく54%,三和地区が41%ということでございます。全体では47.85%ということで,神石高原町は65歳以上が5割を超える町にそのうちなるということでございます。施政方針の中では,最後に,その他高齢者対策や介護や障害者対策についても引き続きしっかりと取り組んでまいりますとございます。これからの行政としてどういう思いで高齢者社会への取組をされるのかお伺いをいたします。 ◎町長(入江) 高齢者社会への取組ですけれども,議員指摘のとおり,本町はまさに高齢化の先進地だと思います。そういった意味では,本町の行う高齢者対策が全国の先進事例となるような取組にしたいというふうに思っています。過疎化,高齢化が進み,人材不足が顕在化する本町のような地域には,その補完,それを補完するものとして新技術の活用が欠かせないというふうに考えております。高齢者が暮らしやすい社会の実現に全力で取り組んでまいります。 新技術の活用の一つとして未病ということに取り組むというふうに言っていますけれども,病気にかからないように予防するため,血圧や心拍数等のバイタルデータを24時間測定できるよう,体に身につけられるそういった機器の導入と普及を進めてまいりたいと思っています。それから,高齢者のスマートフォンの普及ですけれども,総務省が所管をしております平成30年版情報通信白書では,70代以上のスマートフォンの保有率は24.9%,約4分の1の方です。これは平成30年版ですから,コロナ禍で現在はもっと増えてる,普及しているのではないかなというふうに思っております。そういったデジタルの活用の基本となるものの普及をしっかりしていきたいと思っていますし,あわせて重要なのはデジタルディバイド,いわゆる情報格差と言われるものをなくしていく取組だというふうに思っています。高齢者を対象に,スマートフォンをはじめとしたデジタル機器の使い方やセキュリティー対策までを含めた普及をしていく体制をしっかり整備をしていきたいというふうに考えております。 以上です。 ◆6番(小川清) 通告しておったことを逃しておりました。スマートフォンの普及率と普及促進対策,そして先進地となるための取組,新技術の活用,推進の取組についても文書ではしておりましたが,私のほうが読み忘れておりまして,失礼いたしました。 高齢者のスマートフォンの普及率は4人に1人ということで,現在総務省によると25%の普及率ということでございます。我が町では調べようがないんかなと思いますが,全国的にはそういったことでございます。これをどうやって,どこまで,これから詰めていかれるんでしょうが,DXの普及ということでやられるんでしょうが,今の段階では今4人に1人ですから,我が町はどうか分かりませんが,昨日からの同僚議員の質問の中にもスマートフォンを活用して未病対策であるとか健康促進,高齢者対策に使っていけるというような答弁をいただいてますが,そういった中でどこまで普及をさせるのか,それからどういう方法でやっていくのか。それが多分一つのツールとなるんじゃないかなと思うわけですが,いかがお考えでしょうか。 ◎町長(入江) スマートフォンについてですけれども,今普通のスマートフォンじゃない携帯電話はかなり持たれていると思うんです,高齢者の方も。それではなかなかいろんなDXの取組というのが進まないので,スマートフォンじゃないものをスマートフォンに替えていただくことが重要かなというふうに思っています。スマートフォンはほぼコンピューターですから,それがあることによっていろいろな取組ができるというふうに思っています。基本的には100%に近い状況になればいいなと思ってますのでそこを目指していきますけれども,手法とすればどういった形で,もちろんお金もかかることですから,例えばどういった補助金があるのかとか,イニシャルコストを賄える財源を確保しながら考えていきたいなと。もちろん個人負担も必要ですけれども,そういったことを今度来ていただくそういう人材にもいろいろ聞きながら,いろいろな事例があると思いますから,そういうものを参考にしながらしっかり進めていきたいと考えています。 ◆6番(小川清) 100%がベストでしょうが,なかなかそこまでは行かないのかなと思います。今度,新年度からそういった形の,DXの形の取組の中で,ひとつ提案ですが,連携ということを今までにたくさんやってきておられます。そういった中で,例えば民間の情報伝達業者,それと連携をされて,町内での普及促進を民間のサイドでやっていただければいいんじゃないかなというふうにも思います。 先般,町内の入浴施設で,普及を含めた相談窓口を民間の業者が定期的に開催をされております。私も,そこでお話をさせていただきました。そうすると,あなたたち,道の駅でされたらいいんじゃないですか。あそこだったらたくさん多分相談があるんじゃないか。それから,町内の方も出荷者も含めていろんな方が来られるんで,そこでやられたらいかがですかと話をいたしましたら,声をかけられたようですが,断られたということで。各社ありますんでそういうことかなと思いましたが,普及するにはそういった形で,人の出入りの多いところで。民間の力を使えば,向こうも極端なことはしないとは思いますが,そういった形で条件をつけて,あそこは町の施設ですから使っていただければいいんじゃないかなと。そういったことも検討の中にぜひ入れていただけたらいいかなと思いますが,町長,お考えはどうですか。 ◎町長(入江) まさに民間の力もお借りしながら進めていきたいというふうに考えています。今言われるように,道の駅で断られたり,キャリアが今たくさんありますからそういったところがあるんだろうと思いますけれども,何らかの形でそういった推進,民間の力をお借りして進めることができたらというふうに考えていますから,それは検討したいと思います。 ◆6番(小川清) 表題は高齢者への取組ということで始まったんですが,そういった形で,各分野いろんなところでありますが,DXということで一つ昨日からの話題の中でありましたんで,お伺いをいたしております。さっきから何度も言うようですが,民間を使って連携して取り組んでいくのがいいんじゃないかなと。行政も限度がありますから,ぜひとも,行政は行政,民間は民間でそれぞれありますが,連携して取り組んでいただきたいなというふうに思います。 続きまして,4番目です。施政方針政策の成果はということでお伺いをいたします。 施政方針を見させていただきます。先般お聞きをいたしました。投資的政策がかなりあります。新しいものもございます。その成果はどのような形でいつ現れてくるというふうに町長はお考えでしょうか。お伺いをいたします。 ◎町長(入江) 施政方針政策の成果についてですけれども,投資的政策が多いというご指摘です。もちろん,将来を見た投資だというふうに考えております。ハード,ソフトを含め,未来への投資,施策の意味合いというふうに思いますので,そういった意味で答弁させていただきます。 我々は,10年,20年先──もっと先かもしれませんけれども──を見据えた政策をつくっていこうと考えているところです。デジタル化への投資でいえば,来年度早々から専門の部署で何をどう進めていくか,先ほど優先順位の話をさせていただきましたけれども,本町ではどういったものが必要なのかということも検討しながら計画やスケジュールを策定をしてまいります。また,子どもたちへの本物体験や留学体験の拡充なども行っていきますけれども,これは卒業したからすぐに成果が出るというもんではありませんから,いつ頃の成果というふうに聞かれると何年先とかということはお答えをするのは難しいですけれども,こういった未来への施策をしっかり投資というふうに考えて進めていきたいというふうに考えております。 ◆6番(小川清) 未来への投資ということで,10年先,20年先を見据えた政策をつくっていこうと考えておられるようでございます。20年先の町を考えるということで,続けてやっていこうという意欲が見えるんかなというふうに思いました。 先日,執行状況を説明いただいたチャレンジファンドを見させていただきました。それから,ドローンを使った企業誘致事業であるとか,JIN(神)プレミアムまた町のPR事業,教育面では次世代への海外体験また交流事業等々盛りだくさんでございます。時代は,まさにDX時代を迎えようと,迎えているのかなと思います。2代目のスーパーコンピューター「富岳」も,計画より早くに稼働しているようでございます。ぜひ政策の実が実り,あしたへ,明るい未来へつながるものにしていただきたいというふうに思います。町長の,最後に決意をお願いしたいと思います。 ◎町長(入江) 先ほどもご答弁申し上げましたけれども,将来,30年先,半世紀先と施政方針では言っていますけれども,そこに生きている,神石高原町に生きている人たちに,本当にいい町をつくってくれたなと言っていただけるようなまちづくりを目指していきたいというふうに思っています。DXの取組はいろいろやりますけれども,20年先とか30年先にようやく結果が見えるというようなことではなくて,もちろん短期間でスケジュールを立てながら,例えば2年先にはこういうことができるように目指していこうというような,そういうスケジュールをしっかりつくって進めていきたいと思います。 ◆6番(小川清) それでは,続きまして,最後になりますが,再生可能エネルギーへ向けての取組ということでお伺いをいたします。 町として再生可能エネルギー事業進展への取組ということで,2010年,神石高原町地域新エネルギービジョンを策定して我が町でも取り組んでいますが,現在の状況と課題,そして今後の取組,展望をお伺いをいたします。 ◎町長(入江) 再生可能エネルギーへの取組ですけれども,平成22年,2010年ですけれども,2月にまとめられました神石高原町地域新エネルギービジョンではエコなまちづくりを推進するため,新エネルギー導入の基本的な方針と重点的に取り組む五つの重点プロジェクトを示し,計画に掲載をしておるところです。新エネルギーへの啓発活動,公共施設への新エネルギーの導入や住宅への導入促進,民間事業者との連携などを進めるというふうに進めることとしているところです。具体的には,住宅への太陽光導入促進,太陽熱温水器,木質ストーブの導入支援を,公共施設へは太陽光発電システムを導入してエコなまちづくりに努めることとしております。 国は,2050年までにカーボンニュートラルゼロを目指すことを表明をしています。本町も,安心して安全なまちづくりのため,できることを着実に進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆6番(小川清) 現在の状況と課題というところで,課題が抜けとるんじゃないかなと思うんですが,課題として何かあればお聞かせください。 ◎政策企画課長(岡崎) 課題であります。 町では,重点プログラムの中で重点的に取り組む事業として,太陽光発電のシステムの導入とか,太陽熱の温水器のものであったり,木質のストーブの導入を進めていく,さらに町の施設に太陽光をどんどん入れていくというような目標を掲げておりましたけれども,補助事業もいろいろつくっておりますけれども,なかなかこの補助事業も進んでいっていないように思われます。それから,最近の太陽光発電の単価も下がってきておりますので,当初考えておったよりも個人の方々の太陽光パネルの設置がなかなか進んでいないというところ。それからあわせて,庁舎の中に太陽光パネルも設置をしておりますけれども,それも単価が下がってきておりますので,当初考えておったよりも経済効果が少なくなってきたのかなというところが課題になっておるのかなと考えています。 ◆6番(小川清) 今課題の中で,太陽光等の発電事業の中では売電価格が下がってきたということで,なかなか普及がいかないのかなというところがあったりするのかなと思います。 今課題の中に,太陽光発電,新規の場合,多分神石高原町は枠外になってる部分が一部あると思うんです。それを町として,行政として解消していかないと普及にも支障があるのかなと思われるんですが,そちらへの取組はいかがお考えでしょうか。 ◎副町長(森重) 太陽光発電を行いますと,こちらは中国電力ですが,そちらの線のほうへ引込みを行うということですが,どうしてもそこに需要がなかったり,引込線の容量が少なければ難しいんですが,これも大きな施設を造るとかなり投資が大きく要りますし,そこを行政のほうで全体的に進めていくことは難しいですし,電力事業者のほうもそういったところについては当然発電をされていますので,そういったことをどんどん行政から要請するというのは難しい状況です。 ◆6番(小川清) 行政としては難しい点もあるかと思われますが,できる範囲で関係省庁等にも働きかけていただいて,解消していただきたいなというふうに思います。 チャレンジファンドの中で水力発電が当初認められて,今ストップしとるんかなと思うんですが,先般頂いた資料の中にはそのことについて触れられてなかったんですが,そちらのほうはどのような進展になるんですか。 ◎政策企画課長(岡崎) チャレンジ基金の中で,第1回目のときに認定をさせていただいた水力発電の再構築というところの事業がありました。これについては,経産省と事業者との協議がなかなか進んでいないということがありまして,一旦認定の取消しをさせていただいておるという状況です。ただ,事業者としては,あくまでもこの水力発電の事業をやめるということではなくて,めどが立った時点で再度申請をするということであります。これは,法律の適用の期間の問題があって近々に発電をすることができない,国の事業に採択されないということでありますので一旦は取消しをさせていただきましたが,事業としては進んでいるというふうに聞いています。 ◆6番(小川清) 分かりました。 それと,先般,新聞にも出てましたが,新しい木質バイオマス発電ですか,こちらのほうがあと二,三年,3年後ですか,4年後にスタートされるというようなことでございます。そちらについての課題といいますか,それは計画どおりに進められるんでしょうか。 ◎政策企画課長(岡崎) これは,ツネイシグリーンエナジーさんが本町の中で木質バイオマス,いわゆる間伐材を使った発電をするということで計画を立てていただいています。これについては,現在中国電力さんと協議をされておりまして,中国電力さんがそれを引き受けるということをするための手続に少々時間がかかるということを聞き及んでおります。ですから,近々,今年であるとか来年にはできませんけれども,事業としては確実に進んでいくものというふうに考えています。 ◆6番(小川清) 近々に,近々といいますか,順次進んでいるということでございます。行政として課題克服のためにできることは民間と協力して,町も新エネルギービジョンを策定して頑張っていますんで,ぜひこの地域で申請ができて,稼働ができますようにお願いしたいと思います。 最後になりますが,議会も,実は毎年行っていた議会報告会を去年はコロナで中止としました。現在そのことについて協議してますが,今年は感染防止をした上で町民の声を聴く場をつくろうかなと,何らかの形で行うという方向で検討しているところでございます。どうなるかはまだ分かりませんが,コロナの状況等もあります。町長が言われるように,行政としてできることを着実に行っていただいて,議会もあわせて安心して幸せに暮らせるまちづくりへ向けてつなげていこうというふうに思いますので,最後に町長の思いをお聞かせいただいて終わりたいと思います。 ◎町長(入江) ありがとうございます。施政方針でも申し上げておりますけれども,将来を見て,将来を見てという言葉が多いんですけども,単語が多いんですけれども,もちろん今を生きる,神石高原町に生きている町民の皆さんのことも安心して幸せに暮らせるまちづくりをつくっていきたいというふうに考えております。町民の皆さんの声をまた議員各位を通しながら,また直接聞きながらしっかりまちづくりに反映させていきたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。            (小川議員「ありがとうございました。終わります」の声あり) ○議長(橋本) 以上で小川清治議員の一般質問を終了します。 ○議長(橋本) ここで休憩とします。 再開は13時15分とします。(午前11時53分) ○議長(橋本) 再開します。(午後1時15分) ◆3番(林) まずは,3月11日,東日本大震災におかれましてお亡くなりになった方々,行方不明の方々,そして今なお病気に苦しんでおられる方々に心からご冥福,お悔やみを申し上げます。また,昨日は2時46分に全庁を挙げて黙祷を上げさせていただきましたが,今朝ほど私のほうに連絡がありまして,各支所で国旗と町旗が半旗で掲げてなかったという指摘をいただきました。これから,私はそのようなことって国際交流をする上でも旗の扱いであるとかというのは大切にしていただきたいと思いますので,まずこれを最初に申しといておきたいと思います。 それでは,今回の通告から質問をいたします。 まず1問目は,ティアガルテンのごみ不法投棄疑惑の真相についてをお聞きします。 仙養ヶ原ティアガルテン付近の山林への不法投棄疑惑について,12月議会で町長は,自治振興会長を通して真実を伝えるという答弁でありましたが,2月10日現在,議員が聞いたところ,説明を聞いておられないっていう方もおられました。再度この事実の真相をお聞きします。 また,ティアガルテンのある仙養ヶ原は,ゴルフ場の閉鎖で利用されていない箇所も多くなっており,住民の高い関心が集まっております。対応,振興策をお聞きします。 具体的な問いとしては,ティアガルテンのごみ不法投棄疑惑の経緯,対応をお聞きします。2問目は,仙養ヶ原の振興策を聞く。 以上です。 ◎町長(入江) 林議員のご質問に答弁申し上げます。 ティアガルテンの件ですけれども,この件は昨年12月定例会でも答弁をさせていただきました。繰り返しになりますけれども,この件は不法投棄ではなく,疑惑という言い方をされましたけれども,そういうことではなく,仙養ヶ原森林公園内から発生する剪定の枝葉や枯れ木,雑草等,公園を維持管理する際に発生する有機物を園内で処理するための置場だというふうに確認をしているところです。したがいまして,通報された方は,再生可能な木質有機物等をごみが不法投棄されていると思われたんではないかというふうに思います。 経過は,まず環境衛生課職員が昨年9月に,指定管理者であるティアガルテンの職員の立会いの下,現地において確認及び聞き取りを実施し,その後,県東部厚生環境事務所福山支所衛生環境課職員2人に町職員3人が同行して聞き取りと現地確認を実施したということです。指定管理者ティアガルテンからは,公園の適正な維持管理のみならず,公園のさらなる魅力向上のため,園内から発生する剪定枝葉等の資源計画書を昨年10月に提出されているところです。 なお,本件の経緯等については,仙養ヶ原森林公園が立地する油木,豊松地区の自治振興会長等に,毎月開催をされております各地区支部会議において会長さん方へ説明をしたところでございます。 二つ目の仙養ヶ原の振興策ですけれども,仙養ヶ原は,長く地域住民の生活に密接な関わりのある場所です。町内外問わず多くの方に親しまれてきた場所でございます。ゴルフ場が今閉鎖し,以前のようなにぎわいや美しい景観が保てなくなっている状況です。町といたしましても,関係者と一緒になって仙養ヶ原の今後の振興策を検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆3番(林) まず,1問目のごみ不法投棄疑惑のほうについての再質問ですが,昨年12月の定例会で同僚議員の質問に対して,キャンプ場付近の山林への不法投棄疑惑について,ごみの不法投棄ではないという答弁でありました。そして,このたびも同じような答弁でございます。このたびの答弁でも,町の説明では経緯や対応の詳しい説明が私はまだ欠けていると思います。前回と同様,ケーブルテレビの放送や公開されている議事録,議会広報などによって情報を得た住民の方々は,通報者側の勘違い,そういうふうな強い印象を受けられる方も多いのではないでしょうか。ところが,ここに来て様々な証拠がジャーナリストの情報公開請求により公開されました。ネット上のノートやフェイスブックなど,ネット環境のある人はアクセスすればすぐに見れる状態です。私は,これを見て見ぬふりをすることはできません。議会の良識と執行側の真摯な態度で,そこに至るまでの真相をしっかりと広く住民に説明する責任があると思います。 入江町長は,12月議会の同僚議員の質問に対し,警察による調査で不法投棄ではありませんと言って帰られたと答弁されています。この根拠となるのは,令和2年9月18日の通報があった日の,警察が来た日の調査とティアガルテン側からの伝聞でしょうか。お聞きします。 ◎町長(入江) 12月に答弁したことは,そのときにそういう判断をして答弁をしたと記憶しております。 ◆3番(林) 確認できました。 さらに,一般質問での同僚議員からの質問の答弁で,町長は,私もこの件を聞いてそこの管理者から聞いたんですけど,非常に多くのお客さんが来られてるときにパトカーが2台も来て,しかもそれを呼ばれた方が町内の人間だったということで非常に対応に苦慮されているということをお聞きしました。現実は,警察の方も不法投棄ではないと,これは明らかにそこに処理してるというか,関わっている人が分かっていますから不法投棄ではありませんということで帰られたということだったんですけども,仙養ヶ原のほうからすれば本当に大きな営業妨害ではないかというふうに私も思っていますという答弁でございました。この非常に多くのお客さんが来られたというときにパトカーが2台も来て,しかもそれを呼ばれた方が町内の人間だったという,この町内の人間だったという事実は確認されたんでしょうか。 ◎副町長(森重) ただいまの質問でございますが,これは関係者,関係人のプライバシーに関わることでございますので,この場での答弁は差し控えさせていただきます。 ◆3番(林) 事実関係を確認されたかどうかということも言えないんですか。 ○議長(橋本) 暫時休憩。(午後1時24分) ○議長(橋本) 再開します。(午後1時25分) ◆3番(林) 町内の人間だったというふうに町長は答弁されたんですが,これは実は町内の人間ではなくて,通報したのは,旅行中の東京在住のジャーナリストからの通報,これは県にも町にも通報の記録が残っていますから間違いないんです。これを町役場は知ってたはずですが,何でこれを町内の人間だったって言われたんでしょうか。 ○議長(橋本) 暫時休憩。(午後1時27分) ○議長(橋本) 再開します。(午後1時28分) ◎町長(入江) 林議員がその証拠の書類を持たれてるということで,確認もちゃんとされているということであれば,私は警察に確認したわけではありませんから,私が言ったことが誤っていたということは今分かりましたので,私が言ったことは,町内の方だったということは訂正をさせていただきます。 以上です。 ◆3番(林) 繰り返しになりますが,議会で説明するにはしっかりと慎重に事実確認をしていただいて答弁をしていただきたいと思います。これは下手をすると,誹謗中傷とかエスカレートにもなりかねません。前回の答弁だとそういうことが全く抜け落ちておりますので,私が今回質問したのはこういったことで聞きました。 また,この答弁の中で,これは町長がおっしゃってるんですからね,前回の答弁で。このとき,警察が来て,不法投棄ではないと言って帰ったということですが,この不法投棄ではないという確認,これはどういうふうにされたんでしょうか。 ◎町長(入江) 私も,それも名前は言えませんけれども,ある方から聞いて,警察が来て,警察もこれは不法投棄ではないと,そこでそういった行為をした人間は分かってるし,その敷地内であるから,関係者であるからそういう不法投棄には当たらないということを言われたということを聞いたので,それをそういうふうに答弁をさせていただきました。 ◆3番(林) ここでも私,すごい不思議に思うのは,現地を見て,警察の方が来て,まだはっきり分からないのに不法投棄ではないと言って帰られるというのが不思議でしょうがないんです。警察が判断するんでしょうか,そんなことを,その現場を見て。その辺のところはどういうふうに確認して答弁されたんでしょうか。            (「休憩してもらっていい」の声あり) ○議長(橋本) 暫時休憩。(午後1時33分) ○議長(橋本) 再開します。(午後1時34分) ◎町長(入江) 当時,私もはっきり,町の職員からか関係者からかですけれども,聞いたところでは,先ほど言った理由によって警察のほうは帰ったというふうにお聞きをしたので,そういうふうに答弁をさせていただきました。 ◆3番(林) 管理者から,関係者からの聞き取りをそのまま聞いて答弁したということですよね。これも,私,普通に考えて,警察と同じように現地調査をして,監督する立場である県や町の環境担当職員の皆様らからいろいろ厳しい指摘をして,受け,それで改善を指導して,指導した結果,その結果,是正されて。指導を受けて,処理をして,是正されてようやく不法投棄ではないということになったんではないんでしょうか。その場で警察,今の町長の答弁からするとそういうふうになったんじゃないんですか。 ◎町長(入江) 県とか町で指導してそういう結果に今なったということは事実かもしれませんけれども,私が答弁したときはそういうふうに聞いたので,私はそれが事実だと思って答弁させていただいたところです。 ◆3番(林) 私,その今の専門家の,これも情報公開請求で出てる,情報公開されててもう誰でも見れる状況になってますからネットを探せば出てきますが,東部厚生環境事務所福山支所衛生環境課環境管理係という県のいわゆる環境の専門家の方だと思いますが,復命書というのがございます。この復命書というのは,上司からの指示で出張した場合にその内容について報告する書類のことだそうです。それで,この出張年月日が令和2年9月25日,復命年月日が令和2年10月8日。これが復命書です。これも,SNS等でもう出てます。 これを読みますと,9月23日に,黒塗りになっていますが,不法投棄疑いがあると情報提供のあった現場について現地確認を行った。神石高原町からの聞き取り事項,ちょっとはしょってますが,神石高原ティアガルテンの敷地は町有地である。施設も,1施設以外は町が建設した。町の施設の指定管理者である神石高原ティアガルテンが管理している。ティアガルテンからの聞き取り事項,産廃は,処理業者に処理を委託している。金属くずは,金属くず業者に処理を委託している。現場1,その現場1の検分をした結果のことも報告してあります。この現場1とはキャンプ場のことだと思います。近くのことだと思います。これが,枝木,芝生がのり面に残置されていた。板及びビニールは撤去済みとのことで確認できなかった。土砂が雨の影響でのり面に流れ込み,枝木などと一体になっていた。これはティアガルテンからの聞き取り事項として,2018年11月から3月にかけて業者にお願いして伐採した枝木はチップ化,堆肥化しようと考えていた。現時点では,チップ化する機械は所有していない。伐採した目的は,見晴らしをよくするためであった。伐採後は農園を営業する計画もあったが,町有地であることから難しいということになった。花や果樹を植える計画もあったが,手が回らなかった。板に関しては,台風で被災したときに発生したと思うが,どこから発生したか分からない。ビニールに関しては,神石高原ティアガルテンは投棄していない。キャンプ場が近いからごみ捨場と思ってお客様が捨てた可能性がある。土砂に関しては,ここは黒塗りになっていますが,購入し,芝生の目土にするために敷地の端に置いていた。現況確認聞き取り調査によるこれが今の現況確認でございましたが,この復命書に書いてある現況確認聞き取り調査に対する県からの指導及び助言,これが,廃棄物であるビニール(廃プラスチック類を放置しないこと)を処理業者に委託するなど適正処理を行うこと。炭や灰に関しては,汚水の地下浸透につながることを考慮して掘った穴に保管しないこと。炭は,廃棄物として適正に処理を行うこと。木くずについては,解体工事や木製品製造業から出るもの以外は一般廃棄物になる。町の指示に従うこと。これらが今の復命書です。県の環境係です。 その後に,今度はこれを読ませてもらいますが,町の環境衛生課が作ってる苦情等整理簿,これも皆さんが見れる状態になっていますが,この聞き取り事項というのは,聞き取り者が環境衛生課の係長になっていますが,この内容というのは,現況内容や対応については県の復命書とほぼ同じなんですが,聞き取り後の対応というところがございまして,ここに復命書とは違うことが書いてあって,現地を確認した結果,保管の仕方がよくないため,不法投棄と解される可能性が非常に高いというふうに判断した。このため,再利用が目的であるならば資源として分かるような保管の実施,及び今後の再利用について計画書を提出するよう指導した。県の指導を受け,よりこれは踏み込んだ判断をされていると思います。 今の苦情等整理簿,これの不法投棄と解される可能性が非常に高いという専門家による事実から,不法投棄ではないかと通報した人間に対して,12月定例会では,仙養ヶ原のほうからすれば本当に大きいな営業妨害ではないかっていうふうにおっしゃっています。私は,これは大変無理があるんじゃないでしょうか,この答弁は,苦情等整理簿を読まれておれば。この12月定例会の答弁で,9月の終わりから12月まであったわけです,通告を受けて。保管の仕方がよくない,不法投棄と解される可能性が非常に高いという判断,これをしておるにもかかわらず,町長答弁の,12月の答弁というのはよく確認しないでこれを答弁されたんじゃないでしょうか。 ◎副町長(森重) 今の苦情処理簿でございますが,私の手元にも今ありますが,決裁も町長までは上がっておりませんのでその状況というのは町長のところは把握をしておりませんが,これを不法投棄であるというような断定した整理簿ではなくて,そういうふうに見られるので以降はきちんと管理をしてくださいという意味合いで,実際に先ほど言われた計画書も提出をされております。 ◎まちづくり推進課長(矢川) 仙養ヶ原森林公園を所管しておりますまちづくり推進課の立場で答弁させていただきます。この苦情処理簿の作成時,これは9月25日になっておりますけれども,私も立会をさせていただきましたので,その対応状況について幾分かご説明を申し上げます。 まずもって,不法投棄という概念でございますが,町長が申しましたが,不法投棄は家庭ごみだったり,家具,家電だったり,粗大ごみの一般廃棄物や事業活動などで発生した産業廃棄物を山林であるとか,河川,道路,公園などのいわゆる人の目の届かない場所であるとか,土地の所有者が分からないとか管理者も特定されない,そういったところに投棄,捨てるというのが不法投棄という概念でございます。したがいまして,仙養ヶ原森林公園内で,一昨年の冬にたくさんの雪がありまして,積雪がありまして,それに伴いまして大量の枝が折れたということでそういった有機物が大量に発生をして,それを処理をするためにその場所に仮置場として置かれてたというふうな状況でございます。また,その当時,大雨がまた降りまして,そういった剪定枝木を置いておったところに真砂土であるとかというのが一緒に置いてあったんですが,それが流出をしてそういった現場が発生をしたというふうなことでございます。したがいまして,平成30年だったと思いますけれども,ティアガルテンからはサイクリングロード等の一帯的に景観が悪いので,付近は伐採をするという計画も上げていただいておりまして,それを町が許可をして,そして伐採をされてたというふうなことでございます。 昨年2月の積雪は,そういうことはやむを得ない災害のような状況でございましたので,それを管理するために置かれとった。そして,それをさらに公園の魅力化も含めて,そういった資源を有効活用して,例えばチップ化をして遊歩道に散布して草が生えないような状態にするであるとか,そういったさらなる魅力化のための資源計画を上げていただいているというふうな状況でございます。 以上です。 ◆3番(林) 今のまちづくり推進課長さんの答弁は分かったんですが,この現況,状況などの,いわゆる環境衛生課のプロフェッショナルですよね。この方が,不法投棄と見られる可能性が非常に高いと書いておられるんですよ。これはうそじゃない,事実なんです。そりゃあ,いろいろ今不法投棄に対する定義を教えていただきましたが,ここでこういうふうな結果を出されてるわけですからそれに対して真摯に受け止めていただいて,不法投棄と見られる可能性が高いということに対して指定管理者なりに指導,そういうものをしっかりされているんでしょうか。今だって何かそうではないですよね,聞いてると。 ◎まちづくり推進課長(矢川) そういうふうに誤解を招くおそれがあるということもありますので,こういった不法投棄対策の効果的な取組としまして,柵であったりネットを設置するなど侵入を防ぐ,それから草刈りをするなど死角をなくす,そして花を植えたり,管理されているということをしっかりPRする,そして不法投棄の啓発の看板を設置,定期的にパトロールする,そういった取組が有効だろうというふうに思いますので,現在管理者におかれましてもさらにそういった取組を強化をされてるというふうな状況でございます。 ◆3番(林) よく分かりますが,不法投棄ではないということを強調するよりはしっかりとそちらのほうを,監督不行き届きではないのかとか,リサイクル整備計画はしっかりしてるのか,そういうことをしっかりと指導するような体制,そういうことをしてくださいというふうに私は今言ってるんです。 それで,今,森を伐採して,キャンプ場の近くをしたというのは,これは今もおっしゃったかもしれないですけど,そのときの許可とかというのはしっかり出てるんでしょうか。許可申請って出てるんでしょうか。 ◎まちづくり推進課長(矢川) 繰り返しの答弁になりますが,平成30年度に申請をされ,それを町が許可をしてるというふうなものでございます。 以上です。 ◆3番(林) 無断ではなかったってことですね。そこはしっかりと監督されてるわけですね。そこは分かりました。 私は,2月12日にティアガルテンに行きまして職員の方から説明を受けましたが,チップ化,そういうものを,今堆肥を作るといってチップ化をしてるのではないかと。チップ化っていうのはまだ今はされておりませんでした,その時点で。山ののり面を削ってあって,私が見た裏のほうは,管理棟の裏のほうはまだ2メーターぐらいの竹や角板のようなものも置いてありました。これは私,写真を撮って帰っていますが,本当に堆肥化するとか,そういう再資源化するんであれば,まだチッパーが壊れているということでございましたが,そういう通報があって疑われたんだったら早急に対応するべきなんじゃないでしょうか。どうなってるんでしょうか。 ◎まちづくり推進課長(矢川) こういった資源化というのは,最近重要であるというふうに思いますけれども,そういう設備導入をするに当たって高額なチッパー機であるとかそういったものが必要になります。ですので,管理者としても,そういったところをいろいろ検討いただきまして導入をされるような予定になっております。先般確認しましたら,あともう一か月程度ぐらいで納入されるというふうに伺っております。そういったものをしっかり活用いただきまして循環型社会に貢献をいただきながら,そしてそういったものを使いながら何かお金が発生するような,そういったものにも活用していただければというふうに考えております。 以上です。 ◆3番(林) 堆肥化作りをされるということ,資源化政策で,資源化で,堆肥化作りについて聞きたいんですが,堆肥作りっていうのは僕も素人でよく分からないんですが,堆肥を作るときに害虫とかそういうのが卵を産まないように下から入ってこないような形をしなくちゃいけない。侵入防止であるとか,そういう下をコンクリにするとか,上にビニールをされるとかそういうふうなことが必要なんじゃないかと思うんですが,また攪拌とかそういう技術,そういうものを持っておられる職員の方がおられるんですか。私が見たところは,どうも平地ではなくて山ののり面を削ったようなところで,重機を入れるのも難しいような場所だったと思うんですが,その辺のところはちゃんとできてるんでしょうか。 ◎まちづくり推進課長(矢川) 資源化計画書を見させていただきますと,そういったチップをすることによって,堆肥もありますけれども,まずは雑草防止材の散布ということになると思います。そういったものをまくと,雑草が生えにくくなるというふうなこと。それから,クッション材としての散布。ですから,公園でございますのでいろいろ遊歩道等々もございますので,そこに散布をすることによってクッション材になる。そして,例えば,こういう事例であればチップ化したものの中に例えばカブトムシが生育するといいましょうか,公園でございますので多くのキャンパーたち,子どもたちも来ますので,そういったものを有償で販売をしていくという活用方法もあると。堆肥というのは,その中の一部かもしれません。ですから,そういった散布材がメインになるかなというふうに考えております。 ◆3番(林) 今の散布材というのは初めて聞いたんですが,堆肥化というのは,堆肥化の今の資源のリサイクルの計画は出てるっていう話でしたから,そこはしっかり役場,担当課の方が監督,指導をしていただいて,しっかりもっと堆肥化するのか,どっちにするのかみたいなことも,そしたら思うようになるわけじゃないですか。だから,そういうのはひょっとしたら不法投棄じゃないかと疑われる可能性もあるわけじゃないですか。そういうしっかりとした目標というか,プロセスの説明とか監督がないから私はここに監督不行き届きというのがあるように思いますが,いかがお考えですか。 ◎まちづくり推進課長(矢川) 指定管理者とはそういった連絡も密にしておりますし,それから公園の管理状況につきましても定期的に確認をしております。先日も,私も園のほうにお邪魔しまして状況を確認しております。ティアガルテン社は,公園管理を上手に管理をいただいておりますこととともに,集客であるとかそういったものにも力を入れられております。管理というところは,まず役場としましては,管理ができておるんだろうというのは確認をさせていただいております。 そういった不法投棄とかそういったことで,先ほど言われましたSNSとかいろいろな活用でいろんな情報が出ておりますけれども,そういったことで公園の利用者にそういったことが届きますので,そういう影響が出ないようにさらなる魅力アップのために取り組んでいかなければいけないかなというふうに考えております。 以上です。 ◆3番(林) だからこそ,しっかりとした管理をやらなくちゃいけないんだと思うんです。とにかく,してない,してないという宣伝をするんじゃなくて,これだけちゃんとしてるから来てくださいという,だって来られる方は自然を楽しみに来られるわけです,神石高原町の。それで,そのキャンプ場のすぐ脇に,僕らが見ても不自然な感じの,伐採してきた後に木が積んであったりするわけです。それを,見に来たお客さんはどう思いますか。私は,それはセンスがなさ過ぎると思います。そこはしっかりやってるんであるからぜひとも来てください。そういうふうな方向でないと,私はこのことに関しては執行部側の対応に大変疑問を感じております。しっかり監督不行き届きにならないように対応していただきたいなと思います。 あともう一点,一番大事なことですが,先ほど説明がありましたが,振興会に説明しているというふうなことでありましたが,役員会だけなんですか。地元の住民の方で聞いてないよという方を,僕,何人かいらっしゃったんですけど,これは本当に地元住民の方にしっかりとした説明というのはできてるんでしょうか。 ◎町長(入江) コロナ禍でありながら,いろんな会議が,総会とか新年互礼会等もそうですけれども,できてません。関わりのある油木,豊松の自治振興会,各地区支部会議でこのことをお伝えをさせていただいたところです。それは,基本的には,そういうことがあったということを会長さんが地域へお伝えしていただくべきなのかなとは思っております。 ◆3番(林) 会長さんが地域に伝えてくださいって,それはいかにも上意下達的な考えですよね。地元の方に現場を希望者があれば見ていただいて,トップダウンじゃなくてボトムアップ,住民の皆様の声,これはどうなってんだよということを素直に聞けるような仕組みをつくっていただかないと。私,住民の方に聞いても分からないという方が多いので,自治振興会長さんに責任を負わせるようなこの言い方って私はおかしいんじゃないかと思うんですけど。 ◎町長(入江) 別に,上からこれをしなさいとか言ってるわけではありません。説明する機会が当面その機会しかなかったということを言ってるだけです。ですから,住民の方で不審に思う方はティアガルテンに行って聞かれたらいいと思います。断ることはないと思います。説明をしてくれると思いますし,私が一件一件歩いてこの仙養ヶ原のティアガルテンの件はこうですとかというようなことはもちろん不可能ですし,ほかな自治体の連絡事項についても行政連絡調整会議とか地区支部会議について連絡させていただいているわけですから,そこはそれでご理解をいただくしかないのかなというふうに思っています。 ◆3番(林) もともと行ってくださいと言うよりもつくる,皆さんはいい人ばかりで,そういうことを自分で行って話をするということがなかなかできない,勇気というか,そういう方もいらっしゃると思うんです。そこをうまく,そこでこそ町の役割があるんじゃないかと思うんです。だから,そういうふうな空気をつくっていって,しっかり話を聞けるような体制,そういうものをつくっていただきたいと私は思っています。住民の方の声を吸い上げる体制です。なかなか来いって言って,話をしろって言われても,だってそんな,なかなか難しい人もいらっしゃると思います。中には行かれる方もいます,行けばいいじゃないかって言われるけど。その辺のところをしっかりと検討して,厳しくしっかり運営に対しては指導をしていただきたいと思います。 それから,次の質問をいたします。 振興策についてですが,今,仙養ヶ原の振興策については景観の保全,そういうものがなかなかできなくなっているということでありましたが,これは上がって左側,町有地で,ヘリポートも町有地ですよね。その辺の活用というのはどういうふうになるんでしょうか。まだ全く考えておられないですか。 ○議長(橋本) ヘリポート。            (林議員「ごめんなさい,町有地の活用です」の声あり) 町有地。 ◎副町長(森重) 町有地の部分でございますが,これにつきましてはゴルフ場として活用されておりましたが,その活用はされておりません。賃貸の契約解除をした後に,またティアガルテンのほうで仙養ヶ原を一体的に活用いただきたいと考えております。 ◆3番(林) ヘリポートのほうはどうなんでしょうか。どういうふうな契約になってるんでしょうか。あれも町有地ですよね。 ◎まちづくり推進課長(矢川) 現在ヘリが置いてある場所のところでございますね。 町有地でございまして,以前は駐車場のような形で利用されておりましたが,現在その用地をお貸ししているというふうな状況でございます。 はい。町が貸しているというような,有料で貸しているというような状況です。            (林議員「有料」の声あり) 有料で。 ◆3番(林) 分かりました。仙養ヶ原さんの今キャンプ場が3密対策でというか,あれで絶好調な,私はすばらしいなと思ってるんですが,これは私の考えでひょっとしたらあれですが,今グランピングというのが言われてて,準備がしてあって,いいテントがあって,そこに行けばキャンプができる,リッチな気持ちでキャンプができるというようなことも,そういうふうなリゾートの施設もあるようですが,そういうふうなほうの活用という考えはないでしょうか。町有地。 ◎副町長(森重) 先ほど申し上げましたとおり,町有地はティアガルテンのほうへ貸付けができればしていただいて,管理をしていただくと。その中で,ティアガルテン,会社のほうで有効な活用を考えられると思います。当然町のほうも,一緒に検討協議をしながら有効な活用をしてまいりたいと考えております。 ◆3番(林) 初期費用が結構かかるんじゃないかなと思うんですけど,もしグランピングされる場合,そういう場合は例えば民間との連携とかそういうことも考えられるんじゃないでしょうか。そういうふうなことはお考えでしょうか。 ◎副町長(森重) ティアガルテンのほうで具体的に検討されれば町のほうも協力するということになりますし,ティアガルテンとまた別な会社と連携されればそれも有効ではないかと考えます。 ◆3番(林) ティアガルテンの側のことで,それに対して町が協力していくっていうスタンスですよね。その中でも,やるんならある程度複数のところと話をしていただいて,しっかりとその辺のところは入札等やっていただければなと私は思っております。どうお考えでしょうか。 ◎町長(入江) 複数の業者と連携してということですか。ティアガルテンが近いので,今地元の人も含めてどういう活用をしていくかということを考えて,町の考えとすれば地元の方々の思いをしっかり実現できたらというふうに考えています。 ◆3番(林) 分かりました。 それでは,次の質問に移ります。 次は,スコラ犬舎のふん尿処理,放流水の実態についてお聞きします。 NPOのにスコラ犬舎においては,ふん尿,特に尿による水質汚染を懸念する声が地元でありますが,12月議会で町長は,殺処分ゼロの取組による環境への影響ですけども,犬の排せつ物,固形物は産業廃棄物として業者が収集,処分をしております。液状のものについては浄化設備に流入するようにし,処理をした上で放流しているというふうにお聞きをしていますという答弁でしたが,処理したことを証明する放流水の濃度の計量の数値や処理計画,指導体制を提示していただきたいという趣旨で,具体的には放流水の水質調査,濃度計量の結果の数値と今後の処理計画,指導体制をお示しください。 以上。 ◎町長(入江) スコラ犬舎の件ですけれども,放流水の水質につきましてはそれを規制する法令等はないと思いますが,NPO法人の調査によって,窒素含有量と大腸菌群数の数値が高いという結果だったとお聞きをしております。現在も業者により,スコラ犬舎の排水処理施設の保守点検,清掃及び排水路の監視がなされております。水質を汚染することのないよう,ご懸念を抱かれないよう,NPO法人の責任において適正に対策がなされるよう協議を継続していきます。 以上です。 ◆3番(林) まず,今せっかく答弁いただいたんで,答弁に対して質問いたします。 NPO法人の責任において適正に対策がなされるようにと。最後の答弁に,協議を継続してまいりますと。このNPO法人の責任というのは町としてはどういうふうにお考えでしょうか。 ◎副町長(森重) 当然,そちらのほうで行われてることについては問題が生じないように対応をお願いしますという,これはお願いでございます。 ◆3番(林) 僕らが思う責任というのは,僕は説明責任ではないかと思うんですけども,説明責任についてはどういうふうにお考えでしょうか。
    ◎副町長(森重) 同じく,行われる事業について,当然地域なり関係の方に説明の責任はあると思います。 ◆3番(林) それと,上の窒素含有量と大腸菌数が多いという結果,窒素含有量と大腸菌数が多いという結果が出たということですが,この多いという結果っていうのは何と比べて多いんでしょうか。比べるものがないと多いか少ないかは分からないと思います。 ◎環境衛生課長補佐(森山) 先ほどの答弁のとおり,規制をする法令等を承知をしておりません。ないと思っているんですけれども,数値を比較するその基準とかがどうなのかということでございますが,これも何と照らし合わせてということもございませんけれども,強いて申し上げますならば環境省の基準ということになろうかと思いまして,それと照らし合わせてこの2項目については高いんだというふうにお聞きをしたということでございます。 ◆3番(林) 住民としてはますます不安になってくるんですけど,本当に大丈夫なんですか。 ◎副町長(森重) 先ほど申し上げましたように,町としましては法的根拠がない中で,これの指導なり,町の権限で行うことができませんので,先ほど言いました,問題が起こらないように事業者のほうで管理運営をしていただきたいというところでございます。問題がないかと言われれば,何と照らし合わせて問題か,問題でないかということがございますので,なかなかそういった判断はできないかと思います。 ◆3番(林) 環境省の一律排水基準というのはご存じですよね。 ◎環境衛生課長補佐(森山) はい,承知しております。 ◆3番(林) 説明してもらえますか,ほいじゃあ,簡単に基準を。 ◎環境衛生課長補佐(森山) 一律排水基準と申しますのは,環境省が定めたものでして,法令の定めの規制を受けないものにつきましてはその基準がもちろんされないわけですけれども,法の定めるところによって規制をされる施設から排出されるものにつきまして,項目を定めてその数値基準を設けたものでございます。 ◆3番(林) 私がもらった環境省の排水基準というのがあるんですけど,これは環境省のホームページに行けばあります。大腸菌数とかは日間平均3,000個・パー・立方センチメートルで,あとCOD,化学的酸素要求量,これの日間平均が120ミリグラム・パー・リットルですが,私,いろいろ見てて,これもホームページを見れば分かるんですが,COD数値の見方っていうのがあって,10ミリグラム・パー・リットル以上,これが大変汚れていて,下水や汚水はこの値を示すことが多いと。1ミリグラム以下だったらヤマメやイワナがすんでる,すめるような場所だと,そこのポイントですけど。 だから,そういう中で,帝釈峡というすばらしい自然がある中で,しっかりとそこもやっていただかないと。それこそ風評被害って言われますけど,本当にしっかりそこを対応していくっていうことが来られる方へのサービスであり,住民への安心・安全につながるんじゃないかと思うんです。だから,そこを,せっかくですから県とも一緒になってまた協議を開いていただきたいんですが,今協議を継続していますということですが,最近は開かれてるんですか,この協議っていうのは。どことどこが集まって協議をされてるんですか。 ○議長(橋本) 暫時休憩。(午後2時08分) ○議長(橋本) 再開します。(午後2時09分) ◎副町長(森重) 集まりにつきましては,最近は開催をされておりません。情報とすれば,また水質検査も行われてるようですし,また結果が出れば提供いただくと。法的な根拠がないものですから話合いということになろうと思いますが,必要に応じて開催をいたしたいと思います。 ◆3番(林) 必要だと思いますので,それは継続的に,定期的にやっていかないと。さっきから言っておりますが,それはもちろん強制はできないっていうのは分かりますが,ここはそういう法律の話をする場所ではなくて,要は地元の人が心配してるわけです,そういうことを。その声を聞くんで,そこをしっかり答えられるようにじゃあ話合いをちゃんと,例えば町が言ったり,地元の人が言ったらなかなか難しかったら県に間に入ってもらうとか,しっかりそういう忖度をしない人が入っていただいてやっていただきたいということを私は再度要望しておきます。 じゃあまた,もう一つ質問がございます。あと,2017年9月20日の議会答弁で当時の環境衛生課長が,あそこのスコラ高原のワンコ舎の浄化槽について,現在人間用の浄化槽につないで浄化のほうをしておりますが,犬の毛等が入っていますので網みたいなもんで毛を止めておりますが,完全には止まっていないものと思っております。犬用の浄化槽等がございますが,そっちの設置をするように,専門家の意見を仰ぐように指導のほうはしてまいっておりますという答弁で,それに対して同僚議員が,専門家の意見を仰いで指導ということなんですが,指導していただいて実施してもらわんといけんです。そこの強い指導,言うちゃあいけんのですが,それを実施していただくような指導をしていただきたいと思いますという質疑に対して,また当時の環境衛生課長が,動物用の浄化槽を設置するようにしっかりと指導のほうを行ってまいりたいというふうに思いますという,しっかりと指導を行うという答弁だったんです。これが2017年9月です。犬用の浄化槽,これは設置されたんでしょうか。 ◎副町長(森重) このように多数の犬を飼うという想定はなかなかございません。現在,事務所用と犬舎用と別な浄化槽で対応をされております。これも,専門の業者が入って管理なり点検をされているところでございます。 ◆3番(林) だから,この答弁に対して,犬用の浄化槽は設置されておらんということですか。はっきりよく分からなかったんですが。ここで僕が言いたいのは,わんちゃんたちがその中で本当に快適に暮らしてるかどうか。地元の方も,皆さん気になってるところです。犬用の浄化槽って私もよく知りませんが,こっちのほうが浄化能力が強いんじゃないですか。それをせっかく同僚議員が聞いて,当時の環境衛生課長が答えておられる。そのことに対して町がどのように施策に反映して実行したのか,そこを確認してるんです。 ◎副町長(森重) 犬用の浄化槽というのがどのようなものかというのは,実際にそういったものがあるのかないのか分かりませんが,それだけの,先ほど言いました,多数の犬を飼うという想定では浄化槽がないのか,この辺は私は存じ上げておりませんが,先ほど言いましたように,事務所で人が使うものと以前あったキャンプ場の大きい浄化槽,そのほうを犬舎用に改装されて管理をされてるというところでございます。 ◆3番(林) だから,そこの,今は何頭犬がいるかは私,詳細まで知りませんが,今の増えた状況の中でしっかりとそれでできてるというふうに思われてるんですか,浄化が。 ◎副町長(森重) 水質検査も近々に結果が出るというふうに聞いておりますし,また専門の業者が入っておられるということでございますので,最近会議,話合いを持っておりませんので,その辺の情報収集もいたしたいと思います。 ◆3番(林) せっかく同僚議員が聞いてこれまでに時間があったんですから,そこのところはしっかりと厳しくやっていただいて,結果が出ると言われたらそれは目に見える形で皆さんに公開していただきたいなと私は思います。そういうことをすることによって,私,風評被害であるとかそういうことを防げるんじゃないかと思うんです。何か大丈夫です,大丈夫ですって言うだけで,逆にかえって心配になりますので,しっかりやっていただきたいなと思います。じゃあそれでは,次の,もっと安全であると,そういうことを宣言できるぐらい,胸を張って言えるぐらいにしていただきたいなと私は思っております。執行部側の奮闘を応援もしますし,要望もします。 じゃあ,次の質問をいたします。 神石高原町の宝,クマタカの保護についてお聞きします。 森林の中で暮らす大型猛禽類であるクマタカは,絶滅危惧種に分類され,神石高原町では複数の個体が繁殖しておりますが,近年繁殖に成功するつがいの割合が急激に低下し,絶滅の危機に瀕していると言われています。私が把握する限りでも,神石高原町の高梁川水系に複数の繁殖地が存在します。クマタカのいる場所は,生物多様性に優れ,まさに神石高原町の宝と言える場所なのです。林業振興施策や道路建設,開発で森林の伐採が行われる一方で,クマタカの生活圏や営巣が脅かされるおそれもあります。実際に,現在森林施業中の区域で生息の事案も生じています。 町長の施政方針に,豊かな自然を持続可能にしていくということを町民皆で再考していく時期にあるというふうなことが書かれておりました。その方向性がもし生物多様性を考慮しない,そういう施業とかに向かえば,私は希少動植物の絶滅を招くと危機感を持っております。こういうことには早急に対応するとともに,長期的なクマタカなどの保護に向けた指針づくりを行うべきではないでしょうか。対応をお聞きします。 1,森林の施業地や道路建設など開発地付近にクマタカなど希少動植物の生息,自生地が確認された場合の対応をお聞きします。2,希少猛禽類であるクマタカを含む鳥獣などがすみやすい環境づくりに特化した整備計画策定を。 以上です。 ◎町長(入江) クマタカなど希少動植物の生息,自生地が確認された場合の対応でございますけれども,クマタカに限らず,希少動物や絶滅危惧種として指定されているような生物を守っていくこと,生態に影響を与えないことは当然重要なことであると考えております。森林整備における希少動物の生息についての対応ですが,希少動物それぞれの生存確認や営巣の有無について調査,確認を行うことはできません。そういった希少動物や営巣の存在が明らかな場合には,町に専門知識を持つ職員がおりませんので,補助金の交付決定を受けている広島県等に対応を協議し,その指示を仰ぐことになるというふうに考えております。 2番目の環境づくりに特化した整備計画の策定をというご質問ですけれども,希少動物に関する計画は,現在策定の予定はございません。専門的な知識も持ち合わせていないところです。しかしながら,神石高原町の魅力である自然,希少動物の保護は重要な課題であると認識をしております。広島県や専門家の意見を聴くなどして検討してまいりたいと考えております。 ◆3番(林) 県のほうには,環境課のほうにクマタカだけではなくて広島県の県鳥アビですが,そういうふうな専門家の方も,広島県野生生物保護推進員という方々もおられるようで,鳥の専門家なので,クマタカ等にも詳しいんではないかと思います。 これから森林環境譲与税の交付で,伐採作業など林業も活発になっていくと思います。それが悪いとは言わないんですが,そういう中で,森林施業の中でそういうクマタカの生息地に対するニアミス,そういうのが起きてくる可能性もこれから随分高くなるんじゃないか,そこへの開発と思っております。今の林業って,一本一本木を選別するんじゃなくて,列状間伐とか大きな機械で切っていくので,そういう特に小さい植物であるとか動植物の存在,そういうものに気づくことが少なくなるんではないかと思っております。神石高原町の森林整備計画にも,木の伐採に当たるにわたって森林整備計画ってのが神石高原町にもあるんですが,留意することで空洞木を残しておくっていうのが書いてございました。この空洞木っていうのは,いろいろ話せば長いんですが,フクロウとかオシドリとかムササビとかキツツキとかブッポウソウとかそういうのが空洞木に作りますよね。クマタカは,ヒノキとか高い木へ,ヒノキごめんなさい,杉とか落葉高木,そういうものに作ります。だから,空洞木ということだけではクマタカの存在とかっていうことになかなか気がつかないんじゃないかなと思って。 私,空洞木を残してあるのを,林地を見たことがございます。ただ,森林整備計画にそういうものが明記されてれば,山を守る,林業をされてる方の矜持として山を守っていこうって思っておられる方がほとんどでしょうからそういうものに対する意識も違うんじゃないかと思うんですが,この森林整備計画の中にクマタカ等の営巣,あとオグラセンノウとかそういう希少動植物に対する配慮,そういうものを追加するようなことはできないんでしょうか。 ◎産業課長(豊田) 森林整備計画のご質問でございます。 確かに,森林整備計画の中で自然保護といいますか,鳥獣の保護ということで空洞木を残しましょうという記載のほうは入れさせていただいております。クマタカ等の大型の鳥類に対しての保護の記載っていうのは,町の森林整備計画のほうが県の森林計画に沿った計画ということで県の計画に沿ってつくっておりますので,現在はそういった記載のほうはいたしておりません。ちょうど今回,今年度で森林整備計画の見直しをさせていただいておりまして,この3月で一応新しいといいますか,期間を5年間更新をする整備計画がちょうど完成するということでございますので,3年後だったか,見直しの時期がございますので,そのときに県ともう一度協議のほうをしながら,県の計画に沿った計画にしたいというふうに考えております。 ◆3番(林) 県のほうのここにも電話して確認したんですが,神石高原町のクマタカの生息状況とかは結構報告が上がってるようなので,そういうこともしっかりと話をしていただいて,地域の大事な宝でございますので,しっかり森林整備計画のほうにも明記していただければ皆様の意識も変わってくるんじゃないかと私は思います。そういうことを載せるプロセスも含めて大切なんじゃないかと思っております。 それと,今のクマタカの啓発ってなかなか難しいと思うんですが,剥製であるとかそういうものも町内にあるんで,それをしっかり目立つようなところに置くとか,1メーター50ぐらいあって,本当に顔が鷹の顔で,トンビとは全く似ても似つかないような鷹,強さというか,そういう魅力のある動物でございますからしっかり啓発活動もしていただきたいなと思っております。講演会の開催とかそういうこともやっていければなとか思うんですが。 今,最後ですが,近年の気象温暖化や新型コロナウイルスにより人類存亡の危機,私はまさにそれが来てると思います。経済優先の施策により,経済成長だけでは解決できない社会,この課題が,これが今突きつけられてると思います。今,持続可能な開発目標,SDGsを国連が提唱しており,17の目標があり,15項目には陸の豊かさを守ろうという目標があります。本町の自然や良識の守り神として,クマタカの存在を通してこのことを住民の皆様が再発見するために皆でクマタカの森を守る,まずは知ること,啓発活動,私はそういうことを町が一緒になって行っていただきたいなと思います。最後に答弁をお願いしたいです。 ◎副町長(森重) 先ほど答弁申し上げましたように,専門家の意見を聴いて様々調整してまいりたいと思います。            (林議員「以上です。ありがとうございました」の声あり) ○議長(橋本) 以上で林議員の一般質問を終了します。 ○議長(橋本) ここで休憩とします。 再開は14時40分とします。(午後2時25分) ○議長(橋本) 再開します。(午後2時40分) ◆9番(寄定) それでは,通告に従いまして質問をさせていただきます。 町長をはじめ執行部の皆様にはお疲れのことと思いますが,本定例会最後の一般質問となりましたので,よろしくお願いを申し上げます。 新型コロナ対策についてお伺いをいたします。 新型コロナの収束に向けて鍵を握っているのがワクチン接種であります。円滑なワクチン接種の推進体制と取組をお伺いいたします。 次に,コロナ禍における町内事業者への経済対策や生活支援など,またセーフティーネットの取組も重要であると考えます。これまでのきめ細かな取組を評価するとともに,今後の具体的な取組を伺います。 次に,新しい生活様式での攻めの取組が必要と考えますが,具体的な取組をお伺いいたします。 以上,新型コロナ対策について,第1回目の質問とさせていただきます。 ◎町長(入江) 寄定議員のご質問に答弁申し上げます。 円滑なワクチン接種の推進体制と取組についてですけれども,2月にワクチン接種対策チームを設置をしたところです。住民の方々が円滑にワクチン接種ができるよう,職員を増員し,準備をしているところでございます。アナフィラキシーが発生した場合に備え,すぐに対応できるよう,医療機関でのワクチン接種を基本に考えております。町内4地区で接種会場を設け,接種しやすい体制を整備します。予約方法は,電話のほかインターネットでの予約を実施し,24時間申込みができる体制を整えます。ワクチンについては,県内での出荷の見込みが僅かですが,示され始めました。納入時期の詳細が示されれば,いつでも予約できる体制を準備しています。 二つ目の経済対策,生活支援等の取組ですけれども,本日まで議員各位からの提案も踏まえ,国の交付金等を活用し,種々の支援策を行ってまいったところですが,経済活動の本格的な回復には至っていないのが現状です。引き続き,景気や雇用の動向を注視しながら,国の第3次補正予算も活用し,早々に適切な支援策を構築してまいります。 3番目の新しい生活様式に向けた施策の具体化ですけれども,新しい生活様式では過度な密閉,密集と密接をなくすことを求められています。その意味からすれば,本町のようないわゆる過疎地域が見直されるものと思います。例えば,ティアガルテンでワーケーションが行えるように整備したWi-Fi設備や,スコラでのドローンの実証実験など,デジタル化を積極的に取り組み,定住対策や企業誘致に生かしてまいります。 以上です。 ◆9番(寄定) 2月早々にワクチンの接種対策チームを設置をされ,万全のワクチン接種の体制を取っていただいておりますことは,住民にとりまして安心の第一歩だというふうに思います。本町の特徴また実情に合わせたワクチン接種体制ということが肝腎ではないかと思うんですが,そういったことも踏まえた上でのチームを編成しての取組であると思いますが,特に気をつけられた,本町の実情に合った体制整備というのがどういった点なのかをお伺いしたいと思います。 ◎保健福祉課長(松井) 実情に合わせた接種体制にどのように配慮したかというご質問であろうかと思います。 先ほど町長が述べましたように,まず町内4地区,油木,神石,豊松,三和での接種を考えております。高齢者の方にも配慮しまして,移動の負担というところに配慮したわけでございます。ただ,その地区にお住まいの方全てを各接種会場でご準備ができることには現状のワクチンの供給から踏まえて困難であるというふうには思っておりますが,できるだけその機会を設けるというところで配慮しておるところでございます。 ◆9番(寄定) 実情に合ったそれぞれの地域で,近場でということで,各地区を中心に接種会場を決めておられるということでございます。我が町の体制は,いろいろ確認させてもらうと,早く体制整備をしていただいておりますので,あとは国,県のワクチンの配布状況を待つというような状況になっているような気がいたします。そこで,肝腎なのは,すぐ副反応への対応,アナフィラキシーへの対応ということで地元の医療機関での接種という,こういう対応も,これもいい対応だというふうに私は思っております。そして,高齢者の介護施設等での接種,こういったことも先日お聞きしましたが,神石高原町の実情に沿った柔軟な対応であるというふうに思います。 そこで,肝腎なのは,ワクチンの接種に向けての丁寧な説明,あるいは的確な情報提供ということがワクチンを受けようとされる方への配慮だというふうに思っております。そういうような状況で,有効性,安全性またそういったものを,副反応発生時の対応などの周知徹底をしていただき,ワクチン接種の円滑な,安心して受けれるようなそういった取組が進めばなと思っておりますが,その点についてもお伺いしたいと思います。 ◎保健福祉課長(松井) 議員言われますように,本町では,できる限り接種しやすい状況に配慮したつもりでございます。 介護施設での,入所者への優先的接種,それから情報提供というところでございます。 本日の新聞でも,まずは接種券の発送を本日しております。3月15日頃には届く予定でございます。ワクチンの供給体制がなかなか見込めない中,接種券を早くに配送することによって住民の方に準備をしていただこうというところも,行政の動きを早く発信することによって備えていただくという意味でも県内で最初に配布したわけでございます。他の市町においては供給体制が見込めないということで配慮されたところもありますが,本町としましてはそういう動きを早くにお知らせすることによって町民のご理解を賜りたいというところで進めておるところでございます。 繰り返しになりますけども,ケーブルテレビやホームページ等々で,議員が言われましたように,その効果もそうですし,そういったアナフィラキシーへの対応,そういったところ,様々な情報発信をしながら,最終的にはご本人の選択になるわけでございますが,本町ではまだコロナの感染者,町民の方のご協力によって発生しておりません。現体制の中で,町民が一体となってワクチン接種をスムーズに進めていきたいというふうに考えております。 ◆9番(寄定) ありがとうございます。去年3月の定例会から1年ですけどが,コロナによってこの1年間大きく影響を受けて,前に進んだこともあれば大変な苦労もされたというふうに思います。3月定例会を迎えるに当たりまして,予算編成の折,またワクチンの接種体制ということで非常にご苦労も多かったかと思いますけどが,森重副町長をリーダーに,また松井保健課長が副リーダーで体制をきちっと取っていただきまして,そして住民の安心・安全へつなげていただけるこういった取組が進んでおるということは,このコロナに不安であった1年,感染者も出さずに今日を迎えたということにつながっていると思いますが,これからも気を緩めず,ワクチン接種の円滑な接種,そして感染防止に引き続き取り組んで,そして住民の安心,そして幸せな暮らしへとつなげていっていただきたいというふうに思っております。 クーポン券が,接種券が本日発送されて15日頃に届くという非常に迅速な対応,また接種は近場,そして安心。早い,近い,安心と,これが一つのポイントじゃないかなというふうに感じております。神石高原町のよさ,取組の特徴は,早い,近い,安心と,こういうふうに思っております。そういう意味で,15日頃に届いた接種券を見て住民の皆さんが,よし,接種をしていこうという心構えができる,また情報提供もしっかりしていくということであります。流れとしまして,ワクチンの供給体制が分かった時点で予約が開始というふうな流れになるんかと思いますが,これからの,クーポンが届いたその後の接種に向けての流れを確認をさせていただきたいと思います。 ◎保健福祉課長(松井) 現在の予定でございますが,本町においては4月12日の週にワクチンが供給される予定でございます。早ければ19日の週には接種が開始できるのではと考えています。その順番としましては,繰り返しになりますが,介護施設等への入所者の方を優先的に接種する予定でございます。その方法については,その施設内にお医者さん等々医療体制が整っておるところはそれですし,嘱託医さんがいらっしゃれば嘱託医さんが施設のほうに行って打っていただくよう,今調整をしていただくところでございます。ただ,全てのそういった介護施設で受けれるというものではなくて,基本的には診療に通常行かれとるような方については近くの医療機関で打っていただくことになりますが,そうした接種の順番で今ワクチン接種の体制を進めております。 ◆9番(寄定) ワクチンの供給量が限られておるようですので,急激に全員の方が早くというわけにはいかない,随時ということになってくると思いますけどが,万全な体制の下で確実な接種を進めていただきたいというふうに思います。 次に,コロナワクチンの影響で,経済対策や生活支援の取組なんですけどが,国の第3次補正等をしっかり活用しながら本町の独自の目線で取組をいただきたいと思いますが,早々に適切な支援策を構築すると,このように答弁をいただきましたけどが,具体的な部分がもしありましたらご答弁いただきたいと思います。まだ決めてないことが多いでしょうか。分かるところでこういう取組をしていきたいというものがございましたらご答弁をお願いします。 ◎総務課長(瀬尾) コロナ関係の対策でございます。 現在,役場の中で,各課から次の第3次補正を使った事業の取りまとめを今行っている段階でございます。まだ取りまとめの段階でございますのでこの事業をやりますということにはなりませんが,昨日議員の方からもご提案いただいてました,高齢者を対象とした経済的支援,町内で消費喚起も含めた対策を一つはやっていきたいなと思っています。それ以外にも,感染症対策,防止対策として,例えば公共施設の十分できてないトイレの自動水洗化とか,必要な環境整備も併せてやっていきたいなと。衛生面でのさらなる対策等も必要ではなかろうかと思います。また,消費喚起も,今PayPayですごく使っていただいてる状況もございますが,次にどうしていくかとかというところも今後考えていきたいなと。消費喚起はさらなる必要性があろうかと思います。地元の商店等の経営状況も見ながら,次の対応を考えてまいりたいと思っております。 ◆9番(寄定) 経済対策また消費喚起,あるいは経済的な困窮者へのセーフティーネット,こういった取組も併せて必要じゃないかなと思っております。ニュースでも,子育て世帯への支援をもっとしていかなくてはならないんじゃないかというようなことも言っております。町内の町民の皆様の実情を,これも掌握しながら,また有効に,また迅速な取組をしていただきたいなと思っております。その点について,このコロナ対策の引き続きの取組を町長のほうから一言答弁いただければと思います。 ◎町長(入江) コロナも第3波が少し収束というか,落ち着いてきましたけれども,まだまだ予断を許さない状況であります。このワクチンについても,事故なく円滑に町民の方々が接種できるよう,まさに早い,近い,安心と,この三つのキーワードを守りながら実施をしていきたいと思っていますし,経済対策についても第3次補正の予算がありますから,有効に次の将来へつながる取組もそういった予算でできたらというふうに思っています。しっかりと取り組んでいきたいと思いますので,またいろいろアイデア等いただければと思います。 ◆9番(寄定) コロナ後のアフターコロナと,こういうふうに言われますけどが,当分,しばらくの間はコロナ対策が必要かと思いますが,そうはいっても新しい生活様式の下で経済対策を進めていかなくてはならないし,神石高原町の課題克服のための取組を進めていかなくてはならないということは間違いないことで,既にもう昨年度補正予算等で充実をしていただいたワーケーション,ティアガルテン等のこういった努力と,町が補正予算で対応したWi-Fi設備等で,スコラ高原へ行ってみると,スコラじゃなしにティアガルテンです。スコラもそうですけどが,お客さんが,空きが多かったんです。今はびっくりするような,10月の終わりでしたけどが,キャンプ客が400人で,いっぱいなんです,テントが。そういうような状況の中で,地元のスコラ高原やティアガルテンの方たちの努力,そういったものに頭の下がる思いでございます。地域の若い人たちが地域を盛り上げていこうということで一生懸命取り組んでおります。そして,町としても,補正予算を活用して環境整備ができて,そしてお客さんがたくさん来てると。こういうのを見たときに,よかったなと,コロナは大変ですけどが,それによってまた一歩前進ができてるなと,ピンチをチャンスに変えてるなというふうな思いがしたわけですが。 ティアガルテンの,先ほども質問でティアガルテンのどうのこうのがありましたけどが,私はもっと前向きに,神石高原町の観光の大きな目玉でもあるし,ティアガルテンを,スコラ高原をもっとPRして取組をさらに進めていっていただきたいというふうに思っておりますが,その点について,新しい生活様式の下で観光振興,スコラやティアガルテンの取組についてご答弁いただければと思います。 ◎町長(入江) まさに議員言われるとおり,ティアガルテンとかスコラ高原は町の大きな資源,観光資源でもありますし,観光だけではなくていろんな拠点として今重点的に町も整備をしているところです。指定管理で関わっていただいている方も本当に努力をしていただいて,町としてもありがたいなというふうに思っているところです。これをしっかり,まだまだ大きな可能性を秘めていると思いますから,しっかり町と連携しながら振興策をつくって進めていきたいと考えております。 ◆9番(寄定) 次に,2点目の施政方針についてお伺いをいたします。 安心して暮らせる,幸せに暮らせるまちづくり,安心して幸せに暮らせるまちづくりを目指しての施政方針でございます。コロナ禍における安心,幸せのまちづくりへの決意を改めてお伺いいたします。 次に,コロナ禍における未来創造のための必要な一つが協働のまちづくりであり,積極的な役割分担と相互支援を掲げられておりますが,住民と行政との協働のまちづくりの在り方と将来展望を伺います。 3点目に,デジタル化,そのための未来創造課の設置への構想をまず伺います。そして,デジタルトランスフォーメーションによって地域の価値を高めていくこと,移住や企業誘致を促進するというふうに考えますが,取組をお伺いいたします。 そして,4点目は,未病への取組ということですが,健康寿命の延伸を図ることは重要であると考えます。具体的な取組をお伺いいたします。 5点目ですが,コロナ禍における総合戦略の推進,また実現していくということは非常に厳しい局面も迎えておりますが,ピンチをチャンスに変える積極的な取組が必要と考えます。ご所見をお伺いいたします。よろしくお願いします。 ◎町長(入江) 施政方針についてのご質問です。 初めに,安心,幸せのまちづくりの決意はというご質問ですけれども,コロナ感染者が一人も確認されていない,今もそうですけれども,確認されていないことがまさに安心で幸せな社会の基盤であろうかというふうに思います。その上で,施政方針でも述べましたけれども,自己実現に向かって前に進むことができる,そんな思いを持つ町民の方々をしっかりと後押しできるまちづくりを行う決意でございます。 2番目の協働のまちづくりへの将来展望ですけれども,本町だけでなく日本全体が人口減少となっています。国からの財政支援も少なくなり,今後財政状況を十分考慮した対策が必要となります。従来の人口増加,右肩上がりの社会を前提とした考え方から人口減少を前提とした政策にシフトを変えていくという考え方を取り入れなければなりません。今後,限られた町の財源を,選択の誤りのないように行政サービスの維持や見直しをすることが重要だと考えております。 行政サービスの一方的な縮小だけではなく,町民の力で担っていただける部分は担っていただこう,担っていこう,行政が直接行うサービスは小さくなっても全体としてはサービスの水準を維持していこうという取組でございます。この担い手として,住民自治組織や協働支援センターに期待をしているところです。公共的サービスを町民自らがみんなで知恵を出し合い,できることから実現することだというふうに思います。協働支援センターは,各地区の総力を結集する連携の場づくりだというふうに思います。この連携の場で,役場行政も加わり,民主的に各地区の課題解決に向けて議論し,取組を進めるこのプロセスが質の高い行政サービスにつながるというふうに思っております。今後においても,本町の最上位条例,人と自然が輝くまちづくり条例の実現のため,住民の皆さん,協働支援センターとの適切な役割分担によりまちづくりを推進したいと考えております。 3番目のデジタル化,DXの推進ですけれども,今後少子化,高齢化による労働力不足が深刻になります。こうした中,AIとかビッグデータ,IoT等デジタル技術の活用が急速に進展していきます。こうした新技術の活用が進むことで,DX,デジタルトランスフォーメーションという,産業構造や社会基盤も含め,私たちの生活のあらゆる面で利便性が向上し,社会構造に革新的な変化が期待されていますし,もう既にそういうことが起きてきています。例えば,遠隔医療や自動運転,農業や介護のデジタル化等の取組がそうです。そういうことです。現在,民間企業や各自治体等が競って取組を進めており,本町のような中山間地域こそ様々な課題が解決し,メリットを享受し,地域生活の維持,再生が可能となるものと期待をしているところです。 町としては,このような新技術が実験できる環境づくりや法の整備,民間企業との連携を進めるため,新たに未来創造課を創設し,推進体制を整備します。こうした取組の実践により町の魅力を発信し,新たな企業の誘致,若者の定住促進につなげていきたいと考えているところです。 4番目の未病の取組ですけれども,未病とは健康から病気に向かっている状態を言います。検査値に異常はないが,自覚症状がある場合,また自覚症状はないが,検査値に異常がある場合,どちらも未病というふうに言われております。なお,自覚症状があり,検査値に異常がある場合は既に病気ということになります。病気にかからない,病気にならないように予防するため,血圧や心拍数等のバイタルデータを24時間測定できるよう体に身につけられるデジタル機器,そういったものの導入と普及を検討してまいります。こういった器械は,バイタルデータのほか,転倒通報や位置情報の把握にも使えます。可能になります。見守りへの活用も期待されます。まずは,高齢者を中心に普及を進め,効果的な疾病,介護予防サービスや健康増進プログラムの提供を進めていきたいと考えております。 5番目の地方創生総合戦略の取組ですけれども,新型コロナウイルス感染症は過度の密を避ける新しい生活様式を求めました。その意味からすれば,3密状態が比較的少ない過疎地域が見直されるきっかけになったんではないかというふうに思っています。そこで,転入転出人口の均衡を図る計画の第2期総合戦略,安心幸せプラン2024に風が吹き始めたんではないかというふうにも思っておるところです。子どもには地元を愛する教育を,壮年には働きやすい環境づくりを,高齢者には保健福祉が充実した社会を創造し,町外へはSNSなどを使い,戦略的な広報活動で知ってもらい,興味を持ってもらう。内からも外からも本町に興味を持ち,愛してもらえる町をつくっていきたいと考えております。 以上です。 ◆9番(寄定) コロナ禍における安心で幸せなまちづくりということで施政方針,本年度予算が編成されておりますが,しっかりと取組を進めていただきたいなと思っております。協働のまちづくりということが大きなポイントということで,協働支援センターもかなり定着をして,それぞれ各地区でそれぞれ個性的な特徴ある,魅力ある取組も進んでおるように思っております。まさに,行政と住民との協働のまちづくりということが少しずつ前に進んでるなと思っております。そういう意味で,さらなる住民自治の確立といいますか,これが大きなポイントではないかなと思っております。どうしても行政を頼る傾向がございますけどが,住民が地域の,また住民が住民による住民自治,これをどう高めていくかということが,自立自治を高めていけるかが課題であるというふうに思っております。そういう意味では,協働支援センターを中心に,自治振興会あるいはその構成の班とか,そういう小さい単位が一番の基盤となると思っておりますので,そういったとこといかに連携して課題解決の取組ができるのかということが大切ではないかなと思っております。 次に,デジタル化推進についてお伺いしますけどが,未来創造という,神石高原町が合併してから新町発足17年目を迎えておりますが,まさに神石高原町の将来をどうしていくかということが課題であったと思います。そして,少子・高齢化,人口減少という課題をどう克服していくかということで人口減少に歯止めをかけるという取組をしてまいりましたけどが,人口減少社会をどう,その中でどうまちづくりを進めていくかというのが大きな課題だと思っております。そういう意味で,未来創造課を創設され,デジタル化を推進し,デジタル化の推進室を設置し,まちづくり推進課あるいはデジタル推進課が未来創造課へ変わりましてそういう取組ができるということを私は大いに評価したいと思っております。そういう意味で,今日午前中にも質問がありましたけどが,官民連携といいますか,民間の力を活用した我が町の課題解決にどう取り組むかというのが課題だと思っております。ですから,デジタル推進室に人材交流を,あるいは来ていただく,また派遣もするということでありますが,それをやりながら取組を進めていくこと。そして,既に高齢者の医療あるいは遠隔医療,高齢者の健康,遠隔医療,農業,介護等のデジタル化の推進ということを掲げておられますが,これもしっかり進めていただきたいというふうに思っております。 その中で,国の地方創生臨時交付金等の活用について,各自治体に対して情報提供をするのに地域未来構想20オープンラボというのがありまして,そこではそういう専門家と自治体とをマッチングさせるようなシステムがあるそうでございます。それが昨年7月に設置されて取組が進んでおったようですが,新たに2月18日にリニューアルオープンということでさらに進化した内容になってるというふうに言われております。自治体がより的確に地域のニーズに合った専門家を探せるよう,検索機能を大幅に充実させたことが柱であると。これまでも専門家のリストをサイトに掲載していましたが,各専門家の詳細については登録自治体に別途カタログを配付しておりました。そこで,今回,カタログの記載内容や新たに追加した情報をデータベース化し,サイト上で簡単に検索できるようにしました。また,新たなマッチングの機会を生み出す試みとして,自治体と専門家が直接意見交換ができるワークショップをオンライン上で開催をすることとなったということで,現在,2月19日の時点ですけど,自治体が133件,専門家が758件の登録をしてるということで,内閣府の担当者も,随時登録を受け付けているので,これから実施したい取組を具体化する自治体も含め,ぜひオープンラボを活用してほしいというふうに呼びかけております。 既にデジタル推進室で取組が進んでおりますけどが,庁全域の各課にわたってデジタル化を推進し,そしてなかなかなじみのない高齢者も誰一人取り残さない,そういった方たちのためにデジタル化を推進して,行政サービスをスピーディーに,また充実させていくためにもこういった情報提供の場があればしっかり活用していただきたいなというふうに思うんですが,どのようにお考えなのかお伺いしたいと思います。 ◎町長(入江) まさに内閣府のオープンラボですけれども,いろんな提案に対してそれにマッチングというか,そういうことでいろんな研究が進んでいく,実証して実装していくという取組につながっていくんだというふうに思います。これも,オープンラボもしっかり検討して,登録をして活用していけたらというふうに思っています。 今,いろんな国も県もそういう事業がかなり多くございます。今回繰越しをさせてもらいました県のDXの事業も,取り組む事業は県のサンドボックスというところに登録をしてある業者を紹介してくれるというような形になっていますので,民間企業,そういった事業者とのつながりをこれからもしっかりいろんな機会で活用していきたいというふうに考えております。 ◆9番(寄定) よろしくお願いします。 それと,このたびの施政方針に,未病への取組について施政方針で述べられておりますが,未病ということで,高齢者が病気に,高齢者に限らず病気になる前の対策ということが大切なんで予防医療につながるというふうに思いますが,この未病というのは東洋医学の考え方で,中国に古来からあった取組だと言われております。すばらしい医師は,既に病気になってからではなく,未病の状態から治療を始めるのだと,こういうふうに中国の黄帝内経という中に書かれておるそうでございますが,高齢者の健康管理をデジタル化で行うことも重要かと思いますが,その後どう対応するのかということも肝腎なことだと思いますが,その辺をまずお聞きしたいと思います。そういうような,例えばスマートウオッチのようなものかどうかは分かりませんけど,そういったもので,もしそれで異常があった場合には誰がどう管理してどういう対応をするのか,そこまで進めていかなくてはならないと思います。その辺について具体的な構想をお伺いします。 ◎町長(入江) これから具体的な計画とスケジュールをつくっていきますけれども,そういったデジタル機器から収集できる情報はたくさんあります。先ほども答弁申し上げましたけれども,いろんな心拍数とか血圧とかそういうものももちろん分かるわけですけれども,それを要はデータとして共有できるというところがDXの強みだと思うんです。ですから,昨日もお話にありましたけれども,例えば民生委員さんとか見守り訪問員さんに情報を共有するとか,離れて暮らしてる家族と共有をする,例えば位置情報を行方不明とかという可能性があれば警察とも情報共有するとか,個人情報の部分もありますけれども,そういったデータというところはいろんな活用ができるということで,実,実のある仕組みにしていきたいと考えております。 ◆9番(寄定) かなり機能の高いものだと思いますので,個々にいろいろするよりはそれがかなり効率的なのかなというふうに思って,情報の共有化をしながら高齢者の支援ができればいいなと思っております。 この未病ということに関しては,先日も質問がありましたけどが,高齢者に限らず若い人も,特にコロナの影響で閉じ籠もりがちになって,運動不足等ありまして体調を崩す方も多いということで未病女子とか言われておりますけどが,神奈川県が先進的な取組をされておりまして,未病チェックシートというのがありまして私もスマホで,スマホあるいはパソコンでできるんですけど,やってみたんですけど,ちょっと悪いなというとこが何回しても出るんですけど,こういうチェックシートの結果判定みたいなんがいただけるんです。それを見て,食事には何を気をつけたらいい,運動はどうしたらいい,またどのように対応すればええかとか,下半身を温めなさいとか私には出てるんですけどが,そういうようにどうかなと思う方が簡単にチェックできるようになっていますので,未病チェックシートの活用というのもいいんじゃないかと思うんです。慶應義塾大学の環境情報学部の渡辺賢治教授と慶應義塾大学のSFC研究所の宗形佳織上席所員が監修されておりますので,その辺を活用できればいいんかなと思うんで,こういった取組も検討をしていただきたいと思います。その辺のお考えをお伺いします。 ◎町長(入江) 神奈川県は未病の取組がかなり進んでいるとお聞きをしております。先ほど議員の提案いただいたものもまた見させてもらって,それと例えばデジタル機器を組み合わせるとかということも十分可能かなというふうに思っていますし,慶應大学のSFCでやられてるということがありますから,うちも,町も慶應大学ともSFCともつながりがありますから,そういったこともしっかり活用させていただきたいと思います。 ◆9番(寄定) それでは,最後の質問とさせていただきますが,コロナ禍における防災・減災,国土強靱化ということでございます。 東日本大震災から10年という大きな節目を迎えました。多くの貴い命が失われ,未曽有の被害をもたらしました。改めて,犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。そして,今なお4万1,000人を超える方が避難生活をされております。被災された全ての方に心からお見舞いを申し上げます。 災害は忘れた頃にやってくるとかよく言われますけどが,近年激甚化をしております風水害や緊迫する大規模地震への備えとして,防災・減災への対応は重要であると思います。コロナの影響下における避難所運営の対応などこれまでの取組を含めて,防災・減災,国土強靱化への今後の取組をお伺いいたします。 ◎町長(入江) 防災・減災,国土強靱化についてのご質問ですけれども,近年災害が激甚化,頻発化する中,地方公共団体が引き続き防災・減災,国土強靱化対策に取り組むため,国は緊急防災・減災事業費を拡充する5年間の加速化対策を進めているところです。今回拡充される対策は,避難所における新型コロナウイルス感染対策と福祉施設等における豪雨災害対策でございます。本町においても,令和2年度の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し,町内の避難所環境整備等を行い,受入れ体制を整えたところでございます。 避難所の受入れにつきましては,引き続き検温や消毒,3密対策等を徹底し,住民の方が安心して避難できる体制の整備を進めます。また,国土強靱化の取組につきましては,本町の国土強靱化地域計画に基づき,橋梁やトンネルの診断,補強工事等インフラの整備を進め,安心して暮らせるまちづくりの推進に取り組んでまいります。 以上です。 ◆9番(寄定) 毎回,毎年,この二,三年,3月定例会には防災・減災等について質問させていただいておりますが,コロナ禍においてこの1年間,防災・減災に対する避難所の運営あるいは環境整備,そういったものが大きく進んだことは本当にありがたいなと思っております。災害は,そういった避難がないにこしたことはございませんけどが,こういう近年の状況ですので,平成30年の豪雨災害を教訓に避難所への避難を本当に身近に感じるようになってきました。そういう意味では,昨年1年間で大きくこの対策も前進をさせていただいておることを本当にありがたく思っておりますが,引き続きさらなる取組をお願いをしたいと思います。 そういう意味で,避難所の備蓄あるいは体制整備等を,新年度予算ではウェブ版防災マップ,ハザードマップのようなものも計画をされておりますが,そういった特に今年,本年,防災・減災対策についてどのように具体的な取組をされるのかをお伺いしたいと思います。 ◎総務課長(瀬尾) 令和3年度の防災・減災対策の取組についてでございます。 基本的には,今回コロナの関係で令和2年度にかなりの整備を行ってまいりました。避難所の受入れ環境整備につきましては,例えば防災用の各資材を相当購入をしてきたこと,購入を行ったこと。また,県からの提供を受けましていろんな資材関係が充実してきましたが,本町にそういったものの受入れを行う場所がなくなってきましたので,物資等を保管するための倉庫の整備を行ったりとかしております。また,避難所の環境整備につきましては,使用する避難所に大型の扇風機とか簡易ベッドの配備を行うなどしております。あわせて,トイレの改修を行ったりもして取り組んできました。また,地域の方に直接利用していただく避難所についても,エアコンの設置であったりとかトイレの改修について二十数か所の施設の環境の改善を取り組んできたところです。こういうふうに避難所の受入れ環境整備につきましては,令和2年度の国の交付金等を有効に使わせていただいてかなりの環境整備ができたものと考えております。令和3年度につきましては,こういった受入れ環境整備は基本的に特に予算を取って対応することはないと思っています。 あとは,先ほど議員さんも言われたように,食材等の備蓄物資の配備を一定程度計画的に行っていくこと。そして,特に動かしていきたいのは,地域の自主防災組織の活動をより活発化させて機能化していきたいっていう思いで今のところ取り組んでまいりたいと思っています。いわゆるソフトの部分です。そういったところの防災力の強化に取り組んでまいる予定を考えております。 ◆9番(寄定) 自主防災組織等のそういったソフト面の対応を強化するということですが,これは本当に重要なことで,自主防災組織がありますけどが,私自身反省ですが,実質きめ細かくそれが現状に即した活動をいざできるかどうかということが,まだまだこれは訓練とか,あるいは研修等を充実していかなくてはならないのかなというふうに思っております。そういった面での自主防災組織のリーダーの育成や研修等へどのように取り組まれるのかをお伺いしたいと思います。 ◎総務課長(瀬尾) 新年度の自主防災組織等に対する対策につきましてですが,今のところ5月の末に,地域自主防災組織の全ての組織を対象とした防災研修会を開催していきたいなと考えております。これは毎年行っている研修会でございますが,かなり有効な研修会だと考えておりますので,こういった取組を一つはやっていくと。それから,町独自で防災リーダーネットワーク組織を立ち上げております。まだまだ防災に対する知識の取得が十分できてない部分もありますが,こういった地域のリーダーを各地区の自主防災組織のほうに派遣を行って各地域の自主防災組織に対する支援も取組として行っていきたいなと考えているところです。また,広島県も,避難呼びかけ体制づくりの取組に対する補助金を新年度も本年度と同様に創設する予定と聞いておりますので,こういった補助金等の活用もしながら効果的な活動に結びつけていきたいなと考えております。 ◆9番(寄定) 防災・減災については鋭意取り組んでいただいております。 その中で,地域防災計画の中に「議会」の文字が入っていないということで,二元代表制と言いながら議会の取組がないということで,昨年9月の定例会におきまして,議会基本条例の中に災害対応を盛り込ませていただく改正をいたしました。そういう中で,このたび,議長の下で,災害対策本部の設置が町にされたら議会として災害対策会議を設置し,そしてそれぞれ議員の災害対応指針に基づく対応をしながら,情報共有,連携を取りながら,町の災害対策本部と議会とが連携を取りながら,町民の安心・安全のための災害対応をしていこうということを,することを決定することができました。こういったことについてできれば地域防災計画等へぜひ盛り込んでいただいて,計画の見直しに合わせて神石高原町が,議会が町と歩調を合わせて防災・減災へ,また住民の安心のために取り組んでるということが分かるように入れていただきたいというふうに思いますが,どのようにお考えなのかを伺いたいと思います。 ◎町長(入江) 災害もですけれども,今回のコロナも大きな災害だと思います。こういった対策も,臨時会を何回も開催をしていただいていろんなご意見をいただき,アイデアもいただいて今このコロナ対策が神石高原町でできているというふうに思っています。ですから,こういった防災・減災についてもそういう下地がもうありますから,そういったものも含めて,この計画の見直しの際には議会との連携とかということも盛り込めたらというふうに考えております。 ◆9番(寄定) それと,もう一つ検討いただきたいのは,例えばまちづくり計画とか総合計画とかございますが,大きな計画,議決事件としての位置づけがありますけどが,国土強靱化地域計画あるいは地域防災計画も重要な計画だと思うんです。それが議決事件になってないのが現状なんです。全国の自治体でも二十数%ぐらいしかできてないんですけどが,これを機にその重要な防災・減災,国土強靱化も議会で議決,改正も含めて,そして議決事件としてそういうふうな捉え方をしていただければなと思うんです。その点についてはどうでしょうか。 ◎総務課長(瀬尾) 議決案件ということでございますが,本町の場合,議決案件になってないかと思いますが,他の団体の取扱いも含めて,今年の出水期前に地域防災計画の見直しを行う会議等も予定しておりますので,他団体の状況を見ながらどういった在り方がいいのか検討してまいりたいと思います。 ◆9番(寄定) よろしくお願いします。 施政方針に,安心して幸せに暮らせるまちづくりと,このようにありますが,町長が2期目のスタートの当初予算ということでかなり決意の籠もった,使命感にあふれた,決意の籠もった施政方針を述べられておりますが,町民の結束に全身全霊を尽くすと,このように述べておられます。そういう意味で,使命感と責任感を持ってコロナ禍という難局の中で町政運営をリードしていくというこの思いを最後にお聞かせいただきまして,私の質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。 ◎町長(入江) ありがとうございます。2期目に入りまして,安心・安全,それから幸せに暮らせる,さらなる挑戦と,三つの大きなテーマを掲げて取り組む決意をしておりますけれども,この2期目に入って私の中で思いが大きくなっているのは,自然豊かで資源もたくさんある,人材もたくさんそろっている神石高原町をいかに持続可能な町にしていくか,将来に引き継いでいくかというそういった考えがどんどん大きくなっているところです。その中で,協働のまちづくりと新技術の活用というこの大きな柱,これは将来に,ずっと永遠に続いていくもんだと思いますけれども,そういったことを進めるという決意をして組織もそういう形で提案させていただいておりますけれども,そこを8,670人の町民皆さんとしっかり同じ方向を向いて,思いを共有して進めていきたいというふうに思っておりますから,また議員各位におかれましてもいろいろなアイデアとかご助言をいただければ本当に一体となってこのまちづくりを進めていけるというふうに思いますので,私もそういった決意で一生懸命取り組みますので,どうぞよろしくお願いいたします。            (寄定議員「ありがとうございました。以上で終わります」の声あり) ○議長(橋本) 以上で寄定議員の一般質問を終了します。 議事の中途ですが,以上で本日の会議を閉じ,延会としたいと思いますが,これにご異議ありませんか。            (「異議なし」の声あり) ○議長(橋本) ご異議なしと認めます。したがって,本日はこれにて延会といたします。 3月18日午前10時までに本議場にご参集ください。            午後3時40分 延会...